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質問: 自己盗用の何が問題なのですか?
論文が不採択になったとのこと、残念に思います。
重複出版は自己盗用(自己剽窃)とも呼ばれており、一種の盗用とみなされます。これは、新たな論文を執筆する際に、過去に書いた文章を丸ごと再出版したり、その一部を再利用することを指します。過去に出版した論文でも適切に引用されていれば、著作権で保護された自分の論文を再利用することは可能です。しかしながら、すでに出版済みの論文を、あたかも新しいものとして出版するのは、非倫理的行為と見なされます。
重複出版はまた、著作権侵害にもつながりかねません。いったん論文の採択が決定されると、著者は著作権に関する書類の提出を出版社に求められ、著作がオリジナルであることやどの部分も未発表であることを申し出なければなりません。適切に引用元を明示すれば、以前の出版物から引用することはできますが、出版済みデータの重複投稿は、非倫理的行為と考えられているのです。
出版倫理委員会(Committee on Publication Ethics/COPE)発行のガイドラインによると、ジャーナル編集者は重複を見つけた場合、その論文の撤回を検討しなければなりません。重複論文の投稿を防ぐため、各ジャーナルは具体的なガイドラインを作成しています。例えば、『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New England Journal of Medicine)』誌では論文の投稿にあたって、発表済みの論文や、他のジャーナルを含めて掲載準備中の論文で、当該論文と関連のあるものはすべて、そのコピーをジャーナル編集者へ提出するよう著者に要求しています。
あなたの論文の場合、出版済みの研究の一部に基づいているということですが、以前の研究に言及した部分については、すべて引用元を明らかにすることが重要です。さらに、以前に発表した研究が本研究の基礎になっていることを、カバーレターに一言つけ加えておくことをお勧めします。
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