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類語の違い:参考図書をいくつか
科学には正確さが必要で、一つの学問分野に習熟するとは、ほとんど意味が同じ単語間の明確な違いを学ぶということでもあります。例えば、他の人には単なるイモムシにしか見えなくても、昆虫学者にとって grub (カブトムシの幼虫)とmaggot (蛆)の違いは明確です。しかし、コンピュータソフト開発者にとって、これらの単語は全く異なる意味を持ちます(訳注:グラブとは、IT用語で、GNU Projectが開発したLinux用のブートローダーのこと。)さて、時には2つの単語の意味が違うといっても、イギリスで良く使われているかアメリカでよく使われているかという違いだけということもあります。例えば、エレベーターを表わす lift (イギリス)とelevator(アメリカ)、列を表わすqueue (イギリス)とline(アメリカ)のような単語です。
英語は非常に語彙が豊富です。けれども文章をうまく書くには、単語をたくさん知っているだけでは不十分です。もっと大切なのは、単語をよく知り、正しく使うことです。以前にも紹介しましたが、Use the Right Word: Modern Guide to Synonyms and Related Wordsという類語辞典があります。The Merriam-Webster Pocket Dictionary of Synonymsも役に立つでしょう。 学習者向けの英英辞典には、類語グループ間の違いを明らかにするという特徴があります。先日出版されたLongman Dictionary of Contemporary English
がその良い例です。ローレンス・ウルダング著The Dictionary of Confusable Words とエイドリアン・ルーム著Dictionary of Distinguishables の2つをもとにしています。類語の違いについて説明を提供しているウェブサイトもあります。良い例として、wiseGEEKやDifferenceBetween.net が挙げられます。
最後に、前置詞についてです。英語では、1つの動詞が、その後ろにつく前置詞により異なる意味をもつようになっています。例えば、swear atとswear byは全く違った意味です。swear at somebodyという場合、人をののしる、言葉で虐待することであるのに対し、swear by something は、何かを強く信じるという意味になります。こうした違いを理解するためには、句動詞が特に役立ちます。句動詞辞典としてCambridge International Dictionary of Phrasal Verbs とF.T. Wood著 English Prepositional Idioms(訳注:日本語版は、R. C. ゴリス&宮内秀雄訳編 『ウッド英語前置詞活用辞典』 秀文インターナショナル) を挙げましょう。ウェブ上にもたくさん情報源はありますが、ここではそのうちの一つを紹介しておきます。こちらをクリック。
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