論文タイトルを正しく書くための3つのアドバイス!

論文タイトルを正しく書くための3つのアドバイス!

前回のコラムのあと質問を受けていないので、今日は、論文の一番基本的で一番重要な点、タイトルについてお話しましょう。研究論文のタイトルを書くなんて簡単な仕事だと思われるかもしれませんが、よく考える必要があります。

読者は、データベースや論文の引用の箇所を検索してタイトルに出会います。論文に何が書いてあるか、自分の研究と関係があるか、をタイトルから推測するのです。そう考えると、論文のタイトルが、どのくらい多くの人が論文を読んでくれるかを決める一番重要な要因だということは、明らかです。 

 

良いタイトル:

  • 論文の内容を数語でまとめたもの
     
  • 読み手の注意を引くもの
     
  • 同じ領域のその他の論文との違いをきわ立たせているもの

タイトルを書く時おぼえておきたい基本的なことは次の通りです。 
 

1.簡潔に、短く、なおかつ興味を引くようにしましょう

タイトルの一番重要な機能は、論文の内容を正確に要約するということです。したがって、タイトルは短く、明快でなければいけません。複合名詞句ではなく、動詞の能動態を使い、不必要に詳しく書くのは避けましょう。さらに、良いタイトルの語数は通常、およそ10~12個です。長いタイトルは、焦点がぼやけているように見える恐れがありますし、読者の注意を重要なポイントからそらしてしまうかもしれません。

ダメな例:Drug XYZ has an effect of muscular contraction for an hour in snails of Achatina fulcia species

良い例:Drug XYZ induces muscular contraction in Achatina fulcia snails

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2.適切で説明的な単語を使いましょう

タイトルには、論文で使っているキーワードを入れ、どのような特徴のある研究なのか明らかにしなければいけません。どんな語を使ってあなたの研究が検索されるかを考え、その語をタイトルに入れましょう。


ダメな例:Effects of drug A on schizophrenia patients: study of a multicenter mixed group

 

良い例:Psychosocial effects of drug A on schizophrenia patients: a multicenter randomized controlled trial

 

3. 省略形や専門語はやめましょう

AIDSやNATOのようなよく知られている省略形であればタイトルで使うことは可能です。しかし、他のあまり知られていない、もしくは特殊な省略形や専門語は、読者が見てもすぐにはピンとこないので使わない方がよいでしょう。

ダメな例:MMP expression profiles cannot distinguish between normal and early osteoarthritic synovial fluid

良い例: Matrix metalloproteinase protein expression profiles cannot distinguish between normal and early osteoarthritic synovial fluid

 

仮説はいつも書いておき、これら3つのアドバイスを頭においておきましょう。最高のタイトルを作るのに役に立つこと間違いありません。  

 

 

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