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質問: なぜ著者が査読者を推薦しなくてはいけないの?誰を選べばよい?
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回答:
査読者の推薦を必須とするジャーナルもあれば、そうでないジャーナルもあります。通常は、査読者を推薦できた方が著者にとって有利です。ジャーナルが査読者の推薦を依頼するのには、以下のような理由があります。
1. ジャーナルは慢性的に査読者不足の状態にあり、適任者が見つからないために査読プロセスが長期化することも多々あります。査読者として推薦できる人、あるいは好ましい人のリストがあれば、査読プロセスの短縮化が期待できます。
2. ジャーナルが査読者を選んだ場合、あなたの研究分野の査読者としてまったくふさわしくない人や、その研究分野に偏見を抱いている人を選んでしまう可能性があります。(そのような査読者は、あなたの論文に否定的なコメントをするかもしれません。ですから、好ましい査読者のリストを送った方が得策です。)
査読者は決していい加減に推薦しないようにしましょう。ジャーナルが査読者の推薦を頼むということは、あなたの論文に客観的かつ建設的な批判ができる妥当な人物を教えてほしいと言っているということです。また、査読者を推薦できるか否かが、分野に関する熟知の度合いを示す指標となります。ですから、必ず十分に検討した上で査読者の推薦を行うようにしましょう。
できれば、自分の論文が受理されることだけを考えて査読者を選ばないようにしましょう。査読者を選ぶ時に考慮すべき項目は以下の通りです:
- 好意的な意見に偏らないよう、個人的に親しい人を選ぶことは避けましょう。とはいえ、あなたに対して否定的な見方をしている人は選ばないようにしましょう。望ましいのは、あなたの論文を客観的に評価できる人を選ぶことです。
- あなたの論文と利益相反がある人を査読者に選んではいけません。あなたの論文に関心があり、その分野の知識が十分に備わっている査読者を選ぶのが理想的です。そうすれば、偏りのない意見を述べてもらうことができ、論文を効率よく修正する方法を提案してもらうことができるでしょう。
- 若手研究者は、参考文献の論文の著者、または自分の論文にとって最も重要な基礎研究を行なった研究者を査読者として選ぶのが自然でしょう。引用文献の著者は、あなたの分野について十分な知識を持っているはずですから、これらの著者名を挙げるのは妥当な方法といえます。とはいうものの、参考文献の中から無作為に著者を選んで推薦するのはよくありません。その人が査読者としてどのような人であるか、経験して知っているわけではないからです。査読に興味がない著者もいれば、他人の研究に対しては非常に厳しい見方をする著者もいるでしょう。ですから、同じ分野の同僚研究者や上級研究者が推薦する人を選ぶことをお勧めします。
著者に査読者を推薦させる方法は悪用されることも多いので、自分が選んだ理由を一言添えるのもよいでしょう。
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