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統計的情報を効果的に表現するには? 役立つ2つのガイド
研究には測定と係数がつきものです。量的データにもとづき推論を引き出すことが、科学の際立った特色の一つです。この記事では、表か図かにかかわらず、量的データを効果的に表現するための、役に立つ2つの指針を紹介します。
国連欧州経済委員会(United Nations Economic Commission for Europe)出版の、Making data meaningful1 は、 パート1 A guide to writing stories about numbers (28ページ)1 と、 パート2 A guide to presenting statistics (58 pages)の、2つのパートに分かれています。
このガイドは、「経営者、統計学者、メディア対応責任者が、効果的な文章テクニックを使って統計データに命を吹き込むために、本文、表、図、その他の情報を使えるようにする、実用的なツールになることを目的としています」。
また、この本で説明している指針によって、下手な文章が、明快で効果的な文章へと、どのように変わるか示した例をふんだんに使っています。
また、7カ国、2つの国際組織から選ばれた専門家十数名が協力して、この指針を執筆しました。執筆者の範囲が広いにもかかわらず、この指針は統一された意見として発表されています。明快で、実用的、かつ正式な声明です。
PARIS21 (Partnership in Statistics for Development in the 21st Century) とノルウェー統計局が出版した、User-friendly presentation of statistics2 は、個々の研究者向けというよりは、統計的情報を発表する機関向けに書かれたものです。
けれども、これを強くお勧めするのは、3つの章が役立つからです。
第2章 数値の比較:数値に語らせる
第3章 行と列:表を作る
第4章4 表から図へ:なぜ、どのように?
これら3つの章のテーマは次の文に端的に表れています。
「図表にまとめられた数値によって、社会を数値的に記述するのが統計学です。このように数値をまとめあげる目的は、数値を比較し、相違点、関係、傾向を明らかにするためです。数値の比較‐できるだけ数値を比較可能にした後で‐がすべての統計学の中心たるテーマです。また、使いやすさ(user friendliness)とは、利用者が比較できるような形で、数値を表現するということを意味しています」
以下のガイドも読まれると、得るところが多いでしょう。
1 www.unece.org/stats/documents/writing/
2 www.ssb.no/int/pres_stat/pres_stat.pdf
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