質問: アクセプト後、どれくらいの期間をあけて同じジャーナルに投稿してよいのか
まずは、アクセプトおめでとうございます!また、興味深いご質問を頂きありがとうございます。
さて、アクセプト後に同じジャーナルに次の投稿を行うまでの間隔に、とくに目安のようなものはありません。とはいえ、あなたが気にされているように、それなりの間隔を空けるのが妥当でしょう。たとえ良いことでも度が過ぎるとうんざりする、つまり「過ぎたるは及ばざるがごとし」と言うからです。そのジャーナルおよび編集者とは前回の論文で良い信頼関係を築くことができ、得るものがあったようですから、今後の論文投稿も有意義なものになるでしょう。その関係性を壊したくないと感じて、今回のご質問を頂いたのかもしれません。このジャーナルの場合は、発行が年4回というところがポイントになると思います。毎号の掲載を目指すのは多すぎるとして、年1、2回の掲載を目指すのが良いペースではないでしょうか。
ところで、以下のこともぜひ検討してみてください。
このジャーナルの査読で学ぶものがあったように、同様の経験が(別の側面についてかもしれませんが)、ほかのジャーナルでもできる可能性があります。そこで、ぜひ別のジャーナルへの投稿も考えてみることを提案します。別のジャーナルで出版されれば、複数ジャーナルでの出版歴ができるので、あなたの業績の可視性はさらに高まります。
また、一つの論文の出版プロセスが十分に終わり切らないうちから、もう次に移ってしまうケースが見受けられます。しかし、研究のプロモーションを十分に行わないのはもったいないことです。業績をコンスタントに発表するのは大事ですが、より多くの人に読んでもらえるよう努力するのも同じくらい大事なことです。この場合は、「出版するか消え去るか(‘publish or perish’)」ではなく、「宣伝するか消え去るか(‘promote or perish’)」という言い方になるでしょう。したがって、私たちとしては、アクセプトされた論文のプロモーションにも力を入れることをおすすめします。ご参考までに、以下の記事に目を通してみてください:
論文のプロモーション(リサーチプロモーション)には、ジャーナルをフォローしてその掲載論文や記事をソーシャルメディアなどでシェアするという方法があります。この方法は、ジャーナルとの関係性を強化することにもつながります。
プロモーションの別の方法としておすすめしたいのが、私たちの姉妹ブランドが提供するImpact Scienceです。これは、論文の発信を、プレスリリース、インフォグラフィック、動画等のさまざまな形式を駆使してサポートするサービスです。詳しくはこちらをご覧ください: Impact Science
最後に、今回のご質問は基本的に論文投稿に関することでしたので、近々開催される2日間の無料オンラインイベント、Pubathonについてもお知らせしておきたいと思います。別の姉妹ブランドであるR Pubsureが提供するこのイベントでは、論文投稿をよりスピーディーに進めるためのアドバイスを提供することを目指しています。イベントには著名な編集者や研究者が登場し、論文投稿に関する疑問にお答えします。グローバルイベントのため、英語での開催となりますが、その場で質問をすることも可能です。ご興味がありましたら、ぜひこちらからお申し込みください: Pubathon
研究プロモーションや今後の投稿が上手くいくことを願っています!