質問: Acceptされた論文に対してShort Commentary/Mini-Reviewの作成の打診が来ました
まずは、論文のアクセプトおめでとうございます!ジャーナル編集者がshort commentary/mini-reviewを用意してほしいと言っているのは、論文出版後のプロモーションに使うためかもしれません。テーマに関する深い見識が要求される論文の執筆に比べれば、簡単な作業と言えるでしょう。
commentaryは通常、ほかの著者による新規出版論文について、ジャーナル編集者からコメントを求められるものです。mini-reviewは、特定の分野における最近の展開を簡単にまとめたものです。ジャーナルによっては、これらを“mini-review commentary”のように同じカテゴリーにまとめている場合もありますし、どちらも同じ意味で使っている場合もあります。ご質問からすると、今回は同じ1つのカテゴリーとして扱われているようなので、ご自身の論文のトピックに関する最近の展開について、バランスよく書くとよいのではないでしょうか。
実際の論文やジャーナル名が分からない状態で進め方に関する具体的なアウトラインを示すのは難しいですが、いずれにしても、まずはそのジャーナルがshort commentary/mini-reviewにフォーマット上の規定(構成や制限語数など)を設けていないかどうか確認しましょう。とくに規定がないようなら、おおまかなアウトラインは次のようになるでしょう: 簡潔なタイトル、主要メッセージ、主な課題や中心的コンセプトに関する記述、自身の視点や意見に関する説明。生データを示す必要はありません。また、引用は重要なものだけで大丈夫です。構成や流れは、論文の内容や文脈に合わせましょう。
commentaryについては、こちらの記事も参考にしてください: 若手研究者のためのPerspective、Commentary、Opinion論文の書き方指南
また、今回のご質問はリサーチコミュニケーションやプロモーションにも関わるので、こちらの記事も役に立つかもしれません: