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科学論文における本文中での図表の参照の仕方
多くの研究論文で、図表は重要な要素ですが、要素に過ぎないのも事実です。図表のない論文を発表することはできます、論文のない図表を発表することはできません。図表によって本文(の内容)を裏付けるとしたら、図表に言及しなければなりません。
論文全体をよく読もうと決めた読者が、最初に見ることが多いのは図表ですが、論文の本文を読んでいるときにも図表に注目させることが大切です。
はじめに、本文ですべての図表について言及されているか確認しましょう。必要であれば、ワープロの「検索」機能を使って、figure とtable という語が言及されているところを探し、すべての箇所で正しい図表になっているか適宜照合しましょう。その際、検索では「大文字小文字を区別しない(“case insensitive”)」ように、つまり「大文字小文字を区別する(“Match case”)」にはチェックしないようにします(table/Table と figure/Figureの両方を検索するためです)。
“Figure 2 shows” や“As can be seen in Table 3” という表現は避けましょう。かわりに、特筆すべき、興味深い、重要な値、あるいは画像の中でぱっと見ただけではわからない部分を取り入れましょう。そうすれば、なぜ図表が関係あるかわかるようになり、関連付けもいっそう容易にできるようになるでしょう。このような構成を行うときは、“The highest rainfall is usually received in April (Table 1).”というように、図表を括弧にいれます。
投稿先のジャーナルのスタイルにはとりわけ、注意をはらいましょう。Figure、Fig.、figureのどれを採用しているでしょうか?
もっと知りたい方は、研究成果の発表に効果的な図表の使い方をご覧ください。
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