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研究を広めるために、出版前後にすべきこと
本記事の前半では、研究者として論文を執筆するだけでは不十分であることの理由を説明しました。成功を収めるためには、論文について宣伝し、影響力を高めて他者との接触を増やしていく必要があるのです。また、研究を広めるための基本的なSNS活用法についても紹介しました。
後半では、研究成果を広めるためにすべきことをリストにまとめました。このリストを参考にして、宣伝のためのアイデアやツールを整理し、自分の活動を把握できるようにしましょう。
チェックリストを作る
記事の前半をお読みになった方は、矛盾のないオンラインプロフィールの大切さ、効果的な追跡の仕方、多彩な宣伝方法について十分にご理解頂けたと思います。ここからは、具体的なタスクについて見ていきましょう:
論文投稿前(または査読中)にすべきこと:
- 宣伝用ウェブサイトに掲載するコンテンツを作成する
論文出版までにはまだ時間がかかるので、「URLは出版され次第貼り付ける」ということも説明しましょう。また、このような行為が適切かどうかジャーナル編集者に問い合わせることもお忘れなく。これはあくまで宣伝なので、正式な出版前に論文の一部を公開するようなことは控えてください。論文全体をコピー&ペーストするのではなく、重要な点を簡単な言葉で言い換えるようにしましょう。
- 論文/コンテンツに興味を持ってくれそうな人にメールを送る準備をする(出版後はURLを追記する)
送り先は、たとえば、共著者や共同研究者(論文をシェアしたいと思う人)、助成機関やスポンサー、元同僚、専門分野の研究者、著名な研究者など、あなたの研究領域に興味を持っている人や関わりのある人です。この作業は、関係性の構築やネットワーク作りの良い機会にもなります!
- 宣伝を支援してくれる広報/マーケティング担当者に送るべき情報をまとめる
論文出版後(論文へのリンク入手後)にすべきこと:
- 上記で準備したEメールやコンテンツを送信/更新する。
- 直接アクセス可能なすべてのプラットフォーム上で論文をシェアする。
- コンテンツ送信先の組織、グループ、事務局、人物のSNSアカウントをチェックし、論文に関するコメントにリツイート/いいね!/シェアで対応する。
- あなたの論文を扱ったコンテンツを記録し、相互プロモートする。
- 次の論文に取り掛かる。
継続して行うべきこと:
宣伝用チェックリストをどのように作成して実行に移したかが、論文の成功を左右します。また、さまざまなプラットフォームでどれだけ多くの聴衆やフォロワーを獲得できるかということも重要です。そのため、宣伝には終わりがありません。したがって、以下のことに継続的に取り組む必要があるでしょう:
・複数のプラットフォームでフォロー先を増やし、ネットワークを強化する。
・SNS上で、過去の論文などを含めた有益な考察やリソースをシェアする。
・最終的に自分の論文に繋がるウェブサイト用コンテンツを作成する。
宣伝用チェックリストは、時間がたったら見直す必要があります。特定の手法がすべての研究者に当てはまるわけではないのと同じく、ウェブサイトによって適したテーマというものがあるからです。論文ごとにリソースの管理や戦略を組み立てることで、より効果的で効率的な宣伝が可能になるでしょう。
幸運を祈ります!
記事前半もぜひお読みください: 自分の研究を広く伝えるための8箇条―2017年版
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