ジャーナル選びに役立つ新しい無料ツール!

出版界には毎日のように新しいオープンアクセスのジャーナルが参入しており、論文出版費用も非常に多様ですが、支出に対し考えうる最善のジャーナルを本当に選んでいるのか、どうすればわかるでしょうか？　ここで紹介するのは、ジャーナル選びに役立つ、“Cost Effectiveness for Open Access Journals” という新しく出た無料のオンライン対話型ツールです。

オープンアクセスのモデルが好評なのは明らかで、自分の研究が出版されたらすぐ読者に読んでもらえるようにするため、必要な手数料を払ってもよいと考える著者はたくさんいます。けれども不幸なことに、このシナリオが偽出版社や料金を奪うだけの出版社を生み出すのです。彼らの出版したジャーナルが途方もない額の料金を著者に課したり、質や信頼性に欠けたりすることもしばしばあります。こうした偽出版社についての記事を２，３週間前に書きました。

Cost Effectivenessは、著者が様々なオープンアクセスのジャーナルを比較し、自分に一番合ったジャーナルを選ぶために作られました。論文の影響力（縦軸）×出版料金（横軸）のグラフにジャーナルをプロットします。論文の影響力は、個々のジャーナルに掲載されている論文が引用された数から算出し、どこで引用されたかも考慮しています。

このツールを使えば、出版料金が同じジャーナルが２つあった時どちらを選ぶか判断できますし、偽出版社を発見するのにも役立ちます。

どうするかというと:

Step 2: 関心があるジャーナルを十字線に合わせます。中心より左上にあるのは、そのジャーナルより費用対効果がよいジャーナルです。 

グラフの、右下の遠い所にあるジャーナルは、評判が悪く費用対効果が最も低いと考えられます。

どうぞ試してみてください！