孤独を感じていませんか?研究生活を支え合うFacebookグループに参加しましょう!
研究生活は、長く、暗く、曲がりくねったデコボコだらけのトンネルを進むようなものです。今度こそ光が見えるはずと期待しながら曲がった先には、またも長く暗い道が延びているだけ…。このような険しい道のりで、いつもそばにいて、話し相手となり、励ましやアドバイスを与えてくれ、時には暗く不確実で不安定な状況を笑い合えるような誰かがいたら、心強いと思いませんか?
私は、6年以上に渡って研究者の間近で活動する中で、その痛みを肌で感じてきました。度重なる研究の失敗や論文のリジェクトによって自信を失っていく様子、長時間労働や休日出勤でストレスや不安を募らせていく様子、満足のいく仕事ができずに自信やモチベーションを失っていく様子、研究者としての生活を家族や友人と共有できずに苛立つ様子を、目の当たりにしてきました。
研究者であれば、そのような感情や経験には覚えがあるはずです。不安、うつ症状、自己不信、失敗、拒絶、能力不足、自信喪失、格闘、疲労、不眠などの苦しさを、すべて一人で乗り越えなければならないと考えてしまう研究者は、珍しくありません。
不満を吐き出せる相手や、話を聞いてくれる人がそばにいてく
れたら、と思ったことはありませんか?優しく受け入れ、経験をもとに助言をくれる誰かが必要だと感じませんか?私はこれまで、研究者からの質問や経験談を通して、「痛みや無力感を理解してもらえて、話を聞いてもらえる安全な場所」への切望を感じることがよくありました。
私がその痛みを和らげるためにできることは、けっして多くはありません。それでも、そうした人たち同士をつなげることならできると気付いたのです。同じ道を進み、同じ困難を抱え、同じ理解を必要としている研究者同士をつなぐことで、助けになれるのではないかと考えたのです。
Researcher Voiceは、あなたをサポートし、あなたの声を届ける、あなたのためのグループです。
そこで私は、同僚たちとともに、研究者支援グループ「Researcher Voice」をフェイスブック上で起ち上げました。目指したのは、似た境遇にある研究者同士でつながれて、体験談をシェアすることに関心を持つ人同士が集まれる、プライベートなグループです。グループの運営は、多くの人に馴染みのあるプラットフォームで行いたいと考えたため、Researcher Voiceは、フェイスブックで始動することになりました。今では、世界中からさまざまな研究者が集まるグループに成長しています。
Researcher Voiceは、孤独を感じている研究者たちに安心とくつろぎを与える、プライベートな空間です。自分の体験を紹介し、ほかの人の経験から学びや刺激を受け、暗く険しい道を進む者同士で励まし合うなど、自分が一人ではないことを再認識できる場となっています。
私は、グループ内での会話が大変気に入っています。皆、自分の懸念や経験をオープンに話し、その声を届けてくれています。このグループは、世界中が新型コロナウイルスに動揺し、人々の生活が一変してしまった困難な時期に起ち上げられました。そのような時期にも関わらず、研究者たちがこのグループに集い、それぞれの懸念や苦悩を吐き出し、互いを励まし合っている姿には、驚くと同時に心温まる思いがしました。
それでは、グループ内でのコミュニケーションの様子を、少しだけのぞいてみましょう!
経験や知識を積極的に共有しています:
研究生活における困難を語り合っています:
互いの安全や健康を心配し合っています:
互いを励まし合っています:
…もちろん、他愛ないおしゃべりに花が咲くことも!
私は、皆で情報を共有し合い、互いを心配して励まし合い、助け合っているこのグループの温かさを、とても心強く思っています。このような仲間意識やコミュニティ感覚は、ストレスフルな研究の世界に変化を促し、よりポジティブで協力的な場を作るきっかけになるに違いありません。
あなたもResearcher Voiceの一員となり、素晴らしい仲間たちとつながってみませんか?メンバーたちはきっと、あなたの経験や考えから学ぶことがあるはずです。あなたも、抱えている問題や、あなた自身を理解してくれる仲間を、たくさん見つけられるはずです。なぜなら、メンバーたちもまた、似たような状況に現在あるか、それを乗り越えてきた人々だからです。
フェイスブック上のグループであるResearcher Voiceのメンバーが増え、つながっていく様子を見るのは、私にとってこの上ない喜びです。このグループが、研究者の声を届ける強固なコミュニティに成長することを願っています。研究者の声とは、あなたの声です。フェイスブック上のグループ: Researcher Voiceに、ぜひ参加してください!
Thumbnail photo by Dimitri Houtteman via Unsplash
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