今年のバレンタインデーは自分をいたわる日に!
今日は、世界で多くの人々が愛について考え、愛を称え、恋人や友人や家族といった大切な人たちに心からの愛を伝え、いつもそばにいると約束する日。そう、バレンタインデーです。言い換えれば、自分以外の誰かに愛を誓う日です。ここで少し立ち止まって、愛を誓うという行為をもう少し広げてみませんか?
もっとも長い時間を一緒に過ごす人、一生を共にする人は誰ですか?
それはあなたです!
成功したら褒めてくれるけれど、不安やストレスがあっても知らんぷりしてしまうのは誰ですか?
それもあなたです!
何かを考えるとき、夢見るとき、成功を収めるとき、失敗に向き合うとき、いつでもそばにいるのは誰ですか?
あなたです!
だから、バレンタインデーは、自分をいたわる日にしましょう。自分を大事にすることを誓って、日々のあらゆる瞬間に自分を大切にできるようになりましょう!
それが研究者とどうつながるの?
でも、このことが研究者や学術関係者である自分にどう関係しているの?と疑問に思う方もいるかもしれません。最近の記事の中で、学術界のメンタルヘルスに関する、気になる統計が紹介されていました。私はこれをきっかけに、研究者の生活に(またも)思いを巡らせるようになりました。研究者になることは、至難の業です。博士課程に進み、研究を行い、業績を発表してキャリアを切り開き、指導教官や同僚との関係を構築し、成功や失敗に対処しなければなりません。やるべきことが山のようにある中で、私生活における要求事項にも応えなければなりません。
学術界という熾烈な競争が繰り広げられる環境に身を置けば、限界に挑みながら懸命に働くしかありません。それは、どの研究者もしていることです。しかし、そこには落とし穴があります。研究生活を切り開こうと奮闘する中で、研究者たちはしばしば、自らの心や体の健康をないがしろにしています。政策や機関レベルで取り組むべき課題もありますが(研究者のための支援システムを構築する、科学の発展の枠組みを見直す、など)、一研究者として、自分の健康を管理するために自分自身でできることもあります。それが、セルフケアの実践です。
「セルフケア」?
そう、セルフケアです。このバレンタインデーに、ぜひセルフケアを実行してほしいのです。あなた自身のことを考えましょう。自分をいたわりましょう。自分の健康を最優先して、自信とパワーを高め、研究の旅路で出会うさまざまな岐路を乗り越えましょう。
セルフケアとは何ですか?
セルフケアとは、自分の心と向き合って、「ねえ、いま何が必要?」と問いかけてみることです。そして、その答えを実践することです。
知っておきたい6種類のセルフケア
セルフケアとは文字通り、意識的に自分をケアすることであり、心と体に注意を向けて、必要なケアを与えることです。また、自分の健康のために必要なものを探そうと努め、研究室や図書館や家庭での日々のルーティンに、ちょっとした変化を増やしていこうとすることです。さらには、自分の調子はどうか、自分はどう感じているか、自分は何を必要としているのか、自分の心と体の健康のためには何をすればいいのか、といったことを、意識して気にかけるようにすることです。
今後数週間かけて、セルフケアに関するシリーズ記事を公開していきます。記事では、どのようにセルフケアを実践すればいいのか、気分良く過ごしながら研究者として自信を深めるにはどうすればいいのか、といったことを取り上げる予定です。その一部をご紹介しましょう:
- 励ましの言葉: 私はこれでいいのだろうか?インポスター症候群への対処法を学ぶ: この無料ウェビナーでは、ファヌエル・ムインディ博士(ハーバード大学芸術科学研究科(GSAS)大学院課程副主幹)が、多くの研究者が直面するインポスター症候群に触れています。この短いセッションは、不安を和らげ、研究者としての自信を高めるのに役立ちます。ご予約はこちらから。
- 自分に目を向けなさいという警告のサイン: 多くの人が、セルフケアに関するアドバイスを紹介しています。でも、セルフケアが必要であることに、どうすれば気づけるのでしょうか?この記事では、注意すべき前兆と、メンタルヘルスやパフォーマンスに影響を与えかねないのに見過ごしがちな、ちょっとした違和感を紹介します。
- セルフケアの種類: セルフケアには幅広い解釈があり、その定義には曖昧なところもあります。さまざまなタイプのセルフケアを知って、全般的な健康のためには生活のどの側面に注目すればいいのかを理解しましょう。
- セルフケアの実践とメンタルヘルスへの配慮に役立つアプリ: 意識的に行なったことがないという方は、セルフケアを今すぐ実践することは難しいかもしれません。この記事では、自分に目を向けてセルフケアを実践する際に役立つ、さまざまなアプリを紹介します。
- 国際的な研究者にとって、セルフケアの実践はどれほど易しい/難しいのか: 多くの研究者が、博士号の取得や研究のために海外に出ています。この記事では、研究者たちの意見を紹介しながら、海外で過ごす学生にとって、心と体の健康に気をつけることがどれくらい易しい/難しいのかを考えます。
- 研究室が誘発する緊張障害: この転載記事では、反復運動過多損傷(RSI, repetitive strain injury)を取り上げます。これは、研究室で長時間働く研究者たちに増えている症状です。予防策も紹介します。
このように、興味深い記事が目白押しなので、どうぞお見逃しなく!さあ、バレンタインデーの準備は済みましたか?
ハッピー・バレンタイン!
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