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回避可能なミストップ10
ジャーナルに論文を投稿してから最終判定を受けるまでには、長い時間を要します。著者は、よくある単純なミスをなくすことで、このプロセスを速めることができます。これらのミスが具体的にどのようなものか、ご存知ですか?
米国医師会(AMA)のスタイルマニュアルを編集したジャーナル編集者委員会が、投稿論文でよく目にするミスのトップ10リストを作成しました。以下の図は、トップ10のミスと、その避け方をまとめたものです。これらのミスを解消できればリジェクトを避けられるというわけではありませんが、出版プロセスの無用な遅延は、間違いなく防げるでしょう。
※こちらの図はPDF版のダウンロードが可能です。プリントするなどして参考資料としてお気軽にご利用ください。
回避可能なミストップ10(ジャーナル編集者によるリスト)
1. ジャーナルの投稿規定を無視している
- 字数制限、ページの余白、ページ番号の振り方、スペーシング、引用方法、(参考文献やアブストラクトなどの)フォーマットなど、すべての投稿規定に従いましょう。
- カバーレターの中に、投稿規定を読んでいないことやそれに従っていないことを示唆するような文言を含めないよう注意しましょう。
2. データが矛盾している
- 本文中のデータの数値や単位が、図表と一致していることを確認しましょう。
- 投稿前に、引用したデータに誤りがないことを必ず確認しましょう。
3. 参考文献・引用に関するジャーナルの規定を無視している
- 参考文献に抜けがないか、記載した参考文献に不正確な部分がないか、フォーマットに誤りがないかを確認しましょう。
- 引用箇所に番号を振って、参考文献リストと対応させましょう。引用回数に関係なく、それぞれの固有の番号を変更しないようにしてください。
4. 被験者の個人情報を晒す
- 被験者が特定される可能性のある情報が論文に含まれている場合は、インフォームドコンセントを得る必要があります。
- 被験者と連絡が取れない、同意が得られないなどの場合は、除外すべき個人情報について編集者と相談しましょう。
5. 結論を誇張している
- 結論は、得られたデータのみから導くものです。研究のインパクトを過度に主張しないようにしましょう。
- 選択的に結果を解釈するのは控えましょう。ネガティブまたはニュートラルな結果を無視して、ポジティブな結果だけに目を向けることのないようにしてください。
6. 句読点や書式にミスがある
- 間違えやすい句読点のミスに気を付けましょう。emダッシュ、カンマ、括弧を使用すべき箇所など、正しい句読点の使い方をマスターしましょう。
- 略語は正式名称で記します。同じ用語が複数回登場する場合は、表記の揺れがないか確認しましょう。
7. 補足説明が不足している
- 著者にとって自明なことが、読者にとっても自明とは限りません。説明を怠らないようにしましょう。
- 補足説明(例 「表に示したデータは丸めた数値である」など)は脚注で行いましょう。
8. 必要書類に記入漏れや誤りがある
- ジャーナルが求めるすべての書類(オーサーシップや利益相反についてなど)に、誤りや記入漏れがないか確認しましょう。
- 不足している書類がないか確認しましょう。ここを確実にすれば、出版プロセスのむやみな遅延を防げるでしょう。
9. 二重投稿の可能性がある
- 同じ論文、または論文の一部を2誌以上のジャーナルに同時に投稿してはいけません。このような行為は、出版倫理違反とみなされます。
- 投稿先が国内誌でも国際誌でも、また読者層が異なっていても、二重投稿であることに変わりはありません。
10. 編集者による変更を理解していない
- 編集者が変更を加えた理由を理解しないまま、変更の理由を問い合わせるのはやめましょう。
- 変更について慌てて質問する前に、編集済みの論文と編集者からのカバーレターをよく読みましょう。
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論文投稿における著者によるミストップ10
回避可能なミストップ10.pdf
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