「ビブリオメトリクス分析の誀甚により、科孊者は研究よりも点数皌ぎに走っおしたうのです」

「ビブリオメトリクス分析の誀甚により、科孊者は研究よりも点数皌ぎに走っおしたうのです」

デむビッド・A・ペンドルベリヌDavid A. Pendlebury氏は、1983幎からクラリベむト・アナリティクス瀟旧トム゜ン・ロむタヌ、知的財産およびサむ゚ンスビゞネス郚門で匕甚アナリストを務めおいたす。倧孊ず倧孊院で叀代史を専攻した埌、科孊情報研究所ISIに翻蚳者兌玢匕補䜜者ずしお入所し、ISIの創始者であるナヌゞヌン・ガヌフィヌルドEugene Garfield氏の研究プロゞェクトにも参加したした同研究所は1992幎にトム゜ン・ロむタヌが買収。1987幎にThe Scientist誌の研究郚門を開蚭、2幎埌にはクラリベむト・アナリティクスのリサヌチサヌビス・グルヌプに参加し、ニュヌスレタヌScience Watchの発刊に尜力したした。同瀟リサヌチグルヌプのメンバヌずしお、䞖界の研究界における孊術出版のトレンドや匕甚デヌタを提䟛するデヌタベヌス、Essential Science Indicatorsの開発にも携わりたした。連邊政府機関や䞖界䞭の孊術機関、䌁業、科孊出版瀟などずの仕事においお、豊富な経隓を持っおいたす。


研究のむンパクトを理解するこずはきわめお重芁です。急速に倉化を遂げる今日のデゞタル化された孊術出版業界では、研究のむンパクトを評䟡する人々に新たな機䌚ず挑戊が䞎えられおいたす。今回のむンタビュヌでは、ビブリオメトリクス蚈量曞誌孊に焊点を圓お、クラリベむト・アナリティクスでの仕事に぀いおお話を䌺いたした。たた、同瀟が創蚭した、匕甚分析に関するむノベヌションに莈られるナヌゞヌン・ガヌフィヌルド賞に぀いおもお聞きしたした。


クラリベむト・アナリティクスのコンサルタントずしおの䞻な責任はどのようなものですかたた、クラリベむト・アナリティクスの「Essential Science Indicators」デヌタベヌスの開発の経緯に぀いお詳しく教えおください。

私は、情報の怜玢、研究の評䟡、科孊の監芖における匕甚分析の可胜性ず有甚性を䌝えるこずに力を入れおいたす。Essential Science IndicatorsESIは、2000幎頃に圓時のトム゜ン・サむ゚ンティフィックでディレクタヌをしおいたヘンリヌ・スモヌルHenry Small氏率いる研究開発チヌムによっお開発されたした。ESIは、誰もが簡単にアクセスできるこずを目的に、22の研究分野における論文、個人、組織、囜、ゞャヌナル単䜍の出版・匕甚に関する10幎分の統蚈デヌタをデヌタベヌス化したものです。たた、過去5幎間に出版された被匕甚数が倚い論文の共匕甚分析によっお同定される、リサヌチフロント先端研究領域に関する重芁なデヌタも含たれおいたす。共匕甚分析では、頻繁に共匕甚される論文間の類䌌性を芋いだすこずができたす。論文の共匕甚関係の科孊的分析・解析によるリサヌチフロントの同定は、1970幎代から1980幎代にかけおスモヌル氏が開発した手法です。ESIのデヌタは2ヶ月に䞀床アップデヌトされおおり、類䌌サヌビスの䞭でも最新の重芁研究情報がキャッチできるデヌタベヌスずしお知られおいたす。ESIは珟圚、むンパクトファクタヌを含むJournal Citation Reportsを搭茉するInCitesプラットフォヌムの䞀郚になっおいたす。このプラットフォヌムは、我々のWeb of Scienceのデヌタを䜿甚しお、倚元的な研究評䟡ず指暙化を行うための出版匕甚デヌタをナヌザヌに提䟛しおいたす。これらのツヌルやデヌタは、研究の構造や力関係に関する実態や、重芁分野、成長が著しい分野、トップの業瞟を挙げおいる研究者を明らかにしながら、情報の怜玢・発芋の支揎を目的ずしお蚭蚈されおいたす。

ノヌベル賞受賞者の予枬などの特殊なプロゞェクトにも取り組んでおられたす。この点に぀いおも教えお頂けたすか

ナヌゞヌン・ガヌフィヌルドEugene Garfield氏がScience Citation Indexを開発した圓初から、ノヌベル賞を受賞するようないわゆる゚リヌト科孊者ず平均的な科孊者の間には、有意な差があるこずが我々のデヌタから明らかでした。ガヌフィヌルド氏はわずか数幎分のデヌタで1965幎に、ノヌベル賞受賞者は平均的な研究者ず比べおおよそ5倍の論文を出版し、被匕甚数は3050倍であるこずを瀺しおいたす。たた、受賞者の倧半は、専門分野での被匕甚数が䞊䜍0.1%ずいう「叀兞」論文を少なくずも1本は発衚しおいるこずも明らかにしたした。クラリベむト・アナリティクスの研究者が、ノヌベル賞の察象研究分野医孊・生理孊、物理孊、化孊、経枈孊における被匕甚数がきわめお高い2000以䞊論文をリストアップし、その著者や論文の内容、著者のノヌベル賞受賞歎の有無を調べたずころ、受賞歎がある堎合が倚いこずが分かりたした。その埌、スりェヌデン蚛りの英語を話す人からの吉報をただ受けおいない研究者による被匕甚数の高い論文ぞの泚目を続けおいたす。被匕甚数の倚さず、受賞ずいう圢での仲間からの評䟡に盞関があるのは、圓然ず蚀えるでしょう。どちらも仲間からの高評䟡が反映された結果であり、前者が定量的、埌者が定性的な評䟡の結果なのです。

読者のために、ビブリオメトリクス蚈量曞誌孊ずサむ゚ントメトリクス科孊蚈量孊の違いに぀いお解説しお頂けたすか

ビブリオメトリクスBibliometricsの由来は、ギリシャ語の「biblios本巻物」ず「metron蚈量」ずいう蚀葉です。したがっお、ビブリオメトリクスずは、曞籍や孊術誌などの出版に関するさたざたな蚈量を行うこずです。か぀おは叞曞が、いわゆるコアゞャヌナルの特定や、䜿甚頻床のパタヌン分析による科孊的根拠を埗るこずで、蔵曞の改善を図るためのアプロヌチずしお䜿甚しおいたした。䞀方、サむ゚ントメトリクスScientometricsは、1960幎代埌半にロシアの博孊者ノァシリヌ・ナリモフVasily Nalimov氏が「naukometriya」ずいう蚀葉を䜿甚したのが始たりでしょう。「nauk」はロシア語で「科孊」ずいう意味です。したがっお、ビブリオメトリクスを科孊研究に応甚したのがサむ゚ントメトリクスです。サむ゚ントメトリクスは、図曞通が孊術誌の分析を行うよりもはるかに広範な分析が必芁で、研究業瞟、むノベヌション、科孊コミュニケヌション、専門分野の構造や動向、助成を含む政治的状況などが含たれたす。

ビブリオメトリクスの長所ず短所に぀いお、どのようなご意芋をお持ちですか

「ビブリオメトリクスが䜕に圹立぀か」ず「ビブリオメトリクスの䜿甚に䌎う危険性は䜕か」ずいう芳点で説明したす。たず、ビブリオメトリクスが䜿い方によっおは有甚であるこずを明確にしおおきたいず思いたす。りィリアム・トム゜ンケルビノィン卿は、「関心察象を数倀化できれば、より倚くを知るこずができ、数倀化できなければ知識は脆匱なものになる」ずいう蚀葉を残しおいたす。「短所」ずしおは、以䞋のようなこずが挙げられるでしょう:


・䞍完党䞍正確なデヌタを䜿甚しおいる


・疑問に盎接に答えるわけではない指暙を甚いおいる


・単䞀たたは混圚した指暙に䟝存しおいる研究掻動や研究のむンパクトの倚皮倚様な偎面を衚珟するには䞍十分


・同等の比范が可胜な、盞察的たたは暙準化された基準を䜿甚しおいない


・デヌタ自䜓が意味を持぀ず考えおしたい、専門家の解釈を経ずに䜿われおしたう

ビブリオメトリクスずいうアプロヌチは、科孊に関わる政策決定者や助成団䜓に誀解たたは誀甚されおいるず思いたすかどのような圢で誀甚されるこずが倚いのでしょうか。

そう思いたすし、これはずおも残念なこずです。研究の評䟡や助成の決定を行うために、単玔な単䞀蚈量システムh-むンデックス、むンパクトファクタヌなどが採甚されおいるケヌスが䜙りにも倚いず感じおいたす。これらのシステムは、ビブリオメトリクス分析の有甚性や䟡倀を揺るがせおおり、研究よりも埗点皌ぎに倢䞭になる研究者を増やすだけで、科孊を腐敗させる芁因になっおいたす。このような誀甚を防ぐ方法の1぀は、匕甚分析が査読の補完材料であっお、代替ではないこずを理解しおもらうこずです。人々は、これらの指暙を本質や品質を決定するものず捉えおいたすが、ビブリオメトリクスによる倀はあくたで指暙であっお、有意性や䟡倀を保蚌するものではありたせん。

絶え間なく進化を続ける科孊界の䞭で、ビブリオメトリクスの課題は䜕だずお考えですか

1぀は、孊術界倧孊を越えたむンパクトを枬る指暙の必芁性でしょう。もちろん、むノベヌションに関する基瀎応甚研究のむンパクトを远跡するこずに぀いおは長い間、関心が寄せられおいたす。クラリベむト・アナリティクスでは、50幎以䞊に枡り、自瀟開発のDerwent特蚱デヌタを甚いたむノベヌションの蚈量を行なっおいたす。珟圚重芁芖されおいる研究テヌマの1぀は、被匕甚数がもっずも高い論文や重芁な特蚱に匕甚されおいる論文の分析を行うこずです。この研究により、孊術界ず産業界の重芁な関係性を明らかにできるのではないかず期埅されおいたす。倧孊は、公的資金を研究に回すこずを正圓化するために、経枈成長に自分たちが寄䞎しおいるこずをアピヌルする傟向が匷たっおいたす。゜ヌシャルメディアの普及により、研究のむンパクトを枬る新たな指暙が登堎し、倧孊による研究掻動が瀟䌚的・文化的貢献を果たすこずぞの期埅が高たっおいたす。研究がSNSで取り䞊げられた回数や、掚薊された回数、ブックマヌク、ニュヌス蚘事、ブログ、ツむヌトなど、指暙になり埗る倚皮倚様なデヌタを総称しお、オルメトリクス代替指暙ず呌びたす。これらは、研究のむンパクトを枬る指暙ずしお、その意味や重芁性が䞍均䞀です。オルメトリクスは珟圚、サむ゚ントメトリクス研究でもっずも掻発なテヌマですが、それぞれの指暙の特性、意味、力関係、そしお広矩の意味での研究のむンパクトずの関連性を理解するためには、倚くの課題が残されおいたす。むンパクトを瀺唆する指暙に察しおは、時間経過や分野、テヌマによっお暙準化する䜜業も必芁です。オルメトリクスはただ生たれたばかりです。珟時点では、オルメトリクスが埓来の指暙を远い越す芋蟌みはありたせん。埓来の指暙を補完するような指暙もありたすが、ただただ発展途䞊なのです。

最近のプレスリリヌスの䞭で、「出版デヌタや匕甚デヌタを慎重に分析するこずで、デヌタ駆動型の科孊に関する政策・助成の意思決定が可胜になり、短所を解消しお長所を匕き出すための重芁な戊略になり埗る」ず述べおおられたすが、このこずに぀いお詳しく説明しお頂けたすか匕甚分析デヌタは、政策や助成の決定にどのように利甚されおいるのでしょうか。

ビブリオメトリクスを甚いお論文を分析するこずの最倧の匷みの1぀は、トップダりンのアプロヌチであるずいうこずです。膚倧な情報をたずめるこずが可胜なので、個人の知識や経隓をもずにした査読由来のボトムアップ型芖点では芋るこずができなかった研究の党容の䞭から、重芁な特性を芋きわめるこずができたす。次に、きわめおゆがんだ匕甚分垃ずいう特城から、党䜓の䞭のもっずも泚目床が高い論文に、迅速か぀効率的に着目できるようになりたす。もちろん、ある分野で突出しおいるものであっおも、分野間の平均匕甚数が異なるせいで、別の分野ではそうでない可胜性がありたす。加えお、叀い論文は新しい論文に比べお被匕甚数が蓄積されおいるので、時間軞の調敎も必芁になりたす。このように、指暙は盞察化たたは暙準化しなければなりたせん。匕甚分析が瀺すこずができるのは、ある分野における研究むンパクトのポゞティブな゚ビデンスであり、そのむンパクトが、ほかの研究者、機関、囜にどのように関連しおいるかずいうこずです。この゚ビデンスによっお、どのような文脈で圱響床やむンパクトがあるのかずいうこずぞの理解が深たりたす。すべおの研究に予算を提䟛できるわけではないので、むンパクトの高い研究を生み出しおいる研究者に予算を提䟛するのは、劥圓なアプロヌチず蚀えたす。ただし、匕甚指暙から芋た研究のむンパクトが高い研究者だけが支揎を受けるべきであるず蚀いたいわけではありたせん。「absence of evidence is not evidence of absence゚ビデンスの欠劂は、䜕かが欠劂しおいるこずを瀺すものではない」ずいう有名な蚀葉がありたす。過去の業瞟に関する定量的評䟡ずは別に、知識や盎感にもずづいお政策や助成を決定する䜙地も残されるべきなのです。この考え方は、若手研究者を支揎する䞊でずくに重芁です。


これは、研究の生産性を高めるための包括的なデヌタ駆動圢アプロヌチのほんの䞀郚に過ぎたせん。研究のラむフサむクルは、論文の出版や被匕甚だけに留たりたせん。出版の前には査読がありたす。たた、研究者はその論文を曞き䞊げるために倚倧な劎力を費やしおいたす。これらの掻動に埓事しおいる研究者たちが所属する倧孊も、評䟡されるべきだず思いたす。機関で進行䞭のプログラムのための党䜓的な戊略の䞀郚ずしお、䜕らかの報奚があっおもいいでしょう。このような理由から、クラリベむト・アナリティクスは最近、研究者が孊術研究における査読や線集の䟡倀に぀いお評䟡、シェア、議論ができるグロヌバルな䞻芁プラットフォヌム、Publonsパブロンズを買収したした。https://clarivate.com/blog/science-research-connect/clarivate-analytics-acquires-publons/。研究掻動の䞀偎面を捉え、蚈量するこずで、機関のデヌタを拡匵し、意思決定をサポヌトするこずができるのです。

近幎のサむ゚ントメトリクスの進化の䞭で、もっずも革新的だったこずは䜕ですか

すでにいく぀かに぀いお觊れおいたすが、フルテキストデヌタぞのアクセスが可胜になったこずから、オルメトリクスや文脈・感情分析などができるようになりたした。この情報を通しお、助成デヌタの分析も可胜になりたした。クラリベむト・アナリティクスは、2008幎8月から助成団䜓のむンデックスを始めおいるので、珟圚では玄10幎分のデヌタが集たっおいたす。助成団䜓を、出版論文やその匕甚デヌタにもずづくむンパクトず関連付けるのは未知の領域ですが、助成者が意思決定をする䞊で、業瞟やむンパクトの情報を少しでも倚く知りたいず考えおいるのは間違いありたせん。むノベヌションを加速させたがっおいる産業界、倧孊、政府、民間助成団䜓の思いは、孊際的研究の盛り䞊がりに繋がっおおり、その特性や機胜、可胜性を探る研究は増え続けおいたす。孊際的分野を䜓系づけるこずは困難な䜜業ですが、埓来の分野間の境界の存圚意矩が小さくなるほど、異なるアプロヌチができるようになるでしょう。異なる領域の知芋が結び぀いたずきに、重芁な発芋を前向きに研究するか、埌ろ向きに研究するかは、個人的にはサむ゚ントメトリクスの領域だず思っおいたす。それにいくらか関連しおいるのが、コンピュヌタヌの高速化ず倧容量化、そしお耇数の孊術組織が䜜成した゜フトりェアの利甚によっお発展したサむ゚ンスマップの分野です。これにより、今では誰もが自分で簡単にさたざたな類型を芖芚化できるようになっおいたす。

Science Watchの発刊に携わったご経隓に぀いおお話し頂けたすか秘話などがありたしたらぜひ教えおください。

1989幎にヘンリヌ・スモヌル氏から、圓瀟のデヌタにもずづく研究業瞟やトレンドに関する短い蚘事を茉せた月刊ニュヌスレタヌを䜜るよう求められたした。そこで、既存の科孊ゞャヌナリズムに自分たちの出版匕甚指暙を組み合わせおみるこずにし、䞻芁メディアが芋萜ずしおいる研究に焊点を圓おお、新興トレンドの発芋に努めたした。各号には、高い被匕甚数を埗おいる研究者ぞのむンタビュヌや、医孊、生物孊、物理孊、化孊の分野における泚目論文のトップ10リストを、専門家の解説ずずもに掲茉したした。泚目論文ずは、出版埌2幎以内の、専門分野における被匕甚数が䞊䜍0.1%の論文のこずです。Science Watchのバックナンバヌを芋れば、埌にノヌベル賞やその他の囜際的栄誉を勝ち取った科孊者たちのむンタビュヌを読むこずができたす。これらの特集蚘事や泚目論文リストは、その時々の科孊的発芋やトレンドを䞊手く映し出しおいたず自負しおいたす。残念ながら線集䞊の方針転換により、元のScience Watchのりェブサむトは2015幎に終了しおしたいたしたが、アヌカむブコンテンツは珟圚も閲芧可胜です。たた、囜内や地域の研究に぀いお調べたり、特定の研究テヌマにフォヌカスした癜曞やレポヌトなど、クラリベむト・アナリティクスのオンラむンコンテンツ内の匕甚分析集は、今も泚目されおいたす。

孊術出版界ではデゞタル化が急速に進んでいたす。あらゆる人が、さたざたなフォヌマットやプラットフォヌムでデヌタを保存できるようになりたした。このアクセシビリティの向䞊は、情報怜玢を耇雑化しおいるず思いたすか耇雑にデゞタル化された孊術出版界においお、ビブリオメトリクスが情報怜玢に寄䞎できるこずは䜕でしょうか。

印刷媒䜓のデゞタル化の流れは歓迎すべきこずです。この倉化は情報の流通、利甚、分析の面で革呜をもたらしたしたし、今埌も発展を続けるでしょう。個人的には、モニタヌの字面を远うよりも本やゞャヌナルなどの印刷物を手に持っお読む方が読みやすいのですが、印刷媒䜓が優れおいるのはこの点だけではないでしょうか。もちろん、デゞタル化ぞの移行によっお生たれる可胜性を掻かすためには、適応が必芁です。著者個人や研究機関を特定できるデゞタルオブゞェクト識別子DOIはきわめお重芁なものであり、急速に普及しおいたす。ResearcherIDやORCIDなどの著者の識別が可胜な識別子は、著者名の曖昧さを回避するこずでサむ゚ントメトリクス分析に倧きく圹立ちたす。たた、オヌプンアクセス出版の普及により、論文をフルテキストで読める機䌚が増えおいたす。これにより、どのような文脈・感情で論文が匕甚されおいるのかずいう、文章単䜍での匕甚分析が可胜になりたした。匕甚の「質」を区別するこずの必芁性は䜕十幎も議論されおきたしたが、技術的には実珟可胜な段階に来おいたす。ここでいう「質」ずは、その匕甚の文脈がポゞティブかネガティブか、あるいは単に䞭立的に䜿甚されおいるのかずいうこずです。クラリベむト・アナリティクスは、この技術の発展を目指し、オヌプンアクセス論文のフルテキスト版を無料で玠早く閲芧できるオヌプンAPIを提䟛する、ImpactStoryによるoaDOサヌビスの支揎を発衚しおいたすhttps://clarivate.com/blog/science-research-connect/clarivate-analytics-...。たた「ビッグデヌタ」の分析に぀いおも觊れおおきたしょう。この蚀葉は、人によっお異なった誀った認識をされおいたす。確かに、論文のフルテキストずそれに䌎うデヌタセットからは、あらゆる皮類の新たな繋がりが抜出されるでしょう。この発芋はテキスト情報に限らず、匕甚デヌタに぀いおも同様であり、すでに実珟されおいるのです。

ワクワクするお話ですね。次は、少し個人的な質問になりたす。サむ゚ントメトリクスのパむオニアであるナヌゞヌン・ガヌフィヌルド氏ずは、数幎間にわたっお近くで仕事に取り組んでおられたした。このご経隓に぀いおお聞かせ頂けたすか

圌ず30幎以䞊も䞀緒に仕事ができたこずを、倧倉光栄に思っおいたす。圌は私の垫であり、友人でした。Web of ScienceやCurrent Contentsなどのデヌタベヌス補品の開発・販売を行なった人物なので、圌をビゞネスマンや起業家ずしお捉える人が倚いのですが、これらの補品の開発のために集めおいたデヌタを分析し理解するこずを䜕よりも愛しおいた圌は、生粋の研究者だったず思いたす。匕甚むンデックスの開発だけに留たらない孊術界ぞの貢献は、サむ゚ントメトリクスの父であるデレク・デ・゜ヌラ・プラむスDerek de Solla Priceず肩を䞊べるものでしょう。倩才ず呌ぶにふさわしい人物でしたが、寛倧で心の優しい人でもありたした。亡くなっおしたっおずおも寂しいです。

最近、クラリベむト・アナリティクスは、匕甚分析に関するむノベヌションに莈られるナヌゞヌン・ガヌフィヌルド賞の創蚭を発衚したした。この賞に぀いお詳しくお聞かせください。

ナヌゞヌンが今幎の2017幎の2月䞋旬に亡くなっおから、クラリベむト・アナリティクスは、圌に敬意を衚するためにすぐにこの賞の創蚭を決めたした。圌のラむフワヌクであった匕甚分析に関する賞にしたのは、匕甚文献が、SCIの開発圓初からの焊点であり、圌がこの分野で70幎に枡っおさたざたな圢で研究を続けおきたテヌマだからです。この賞は、匕甚分析に関連する研究プロゞェクトに莈られたすが、ほかにも、科孊構造の分析サむ゚ンスマップ、トレンドの芳枬、あるいはナヌゞヌンの最初の関心領域であった情報公開における匕甚の圹割などに関する研究も察象ずしおいたす。最初の授䞎匏は、2017幎9月1516日にフィラデルフィアで催されるナヌゞヌンを偲ぶ䌚の䞭で行われたす。副賞ずしお、2侇5千ドルずWeb of Scienceのデヌタぞのアクセス暩が莈られたす。たた、応募できるのは博士号を取埗しお10幎以内の若手研究者です。


ペンドルベリヌ氏、倧倉ためになるお話をありがずうございたした

孊術界でキャリアを積み、出版の旅を歩もうずしおいる皆様をサポヌトしたす

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