論文投稿先のジャーナルを選ぶための12のヒント

自分の論文に合ったジャーナルを選ぶことは、大きな負担となる場合があります。適切なジャーナルに投稿すれば掲載の可能性は高まりますが、考えなければならないことが多過ぎるからです。 ジャーナルのインパクトファクターだけに注目すればよいのでしょうか？ 出版までの期間が短いジャーナルに絞ればよいのでしょうか？ ジャーナルの審査プロセスはどうでしょう？ ジャーナルを選ぶときに参照できるガイドがあったらいいと思いませんか？ ジャーナル選びの際に考慮すべき項目を12点にまとめましたので、参考にしてください。(PDF版をダウンロード可)

あなたの論文原稿に適したジャーナルを選びましょう！

投稿先のジャーナルを選ぶときに自問すべき主な項目をいくつか挙げてみます。

目的と対象領域

ジャーナルが重視している点に、自分の論文テーマが合致しているか？

そのジャーナルが重点を置いている研究はどのようなものですか？ 自分の研究と近いですか？

そのジャーナルは、自分が投稿しようとしている論文の形式を受け付けているか？

例えばあなたがケースレポートを執筆した場合、そのジャーナルはケーススタディを対象としていますか？

ジャーナルの読者層及びターゲットとする読者は誰か？

そのジャーナルの対象は学際領域ですか、それとも専門領域ですか？ 研究者たちの間でどれくらい知られていますか？ 特定の地域からの投稿を歓迎していますか？

知名度と露出度

そのジャーナルは、分野の中で一流とみなされているか？

上級の研究者たちはそのジャーナルをどう思っていますか？ よく知られていて、よく読まれていますか？

インパクトファクターは自分の求める水準に合っているか？

あなた(の仕事)にとって、インパクトファクターはどの程度重要ですか？ ターゲットジャーナルのインパクトファクターは、同じ分野の他のジャーナルと比べてどうですか？

そのジャーナルは重要な電子データベースに含まれているか？

文献目録及び分野別のデータベースに含まれていますか？ それらのデータベースは分野の中で広く利用されていますか？

そのジャーナルはオンライン版を発行しているか？

どの程度の露出度を求めますか？印刷版だけのジャーナルに比べ、オンライン版もあるジャーナルなら、より広い読者に論文を届けることができます。

査読及び出版プロセス

ジャーナルの出版頻度は？

出版をどのぐらい急いでいますか？ 月刊ジャーナルは査読も速いかもしれませんが、それだけを理由にジャーナルを選ぶことは避けましょう。

判定と出版までのターンアラウンドタイム(結果が出るまでの期間)はどうなっているか？

査読期間はどれぐらいですか？ 投稿から出版まで、長期間待つ必要がありますか？

受理後に出版が遅れることがあるか？

遅れる場合、それがあなたの他の研究やキャリア計画に影響しますか？ 受理された論文を、出版前にオンラインで閲覧できるようにしているジャーナルもあります。
 

出版費用はいくらかかるか？

費用には論文処理費用、リプリント、カラー図版の費用が含まれていますか？ あなたに資金を提供している機関は、これらの費用を負担してくれますか？

オープンアクセス方針はあるか？

オープンアクセスで出版することに意義がありますか？ 論文は、出版後どのぐらい経過してからオープンアクセスになりますか？

注： ここに挙げた内容は、ジャーナルを選ぶ際に考慮すべき点をすべて網羅しているわけではなく、代表的なもののみを挙げています。自分の要望を満たすためには、他の要因を考える必要もあるかもしれません。自分の論文に適したジャーナルを探すために、ジャーナル選択ツールを使うという方法もあります。

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（このインフォグラフィックはJayashree Rajagopalanが作成しました。）