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質問: 原著論文とレビュー論文、どちらが出版しやすい?
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回答:
一般的に、レビュー論文の方が出版は難しいです。理由は単純で、質の高い原著論文を書くよりも、質の高いレビュー論文を書く方が難しいからです。よいレビューとは、単に先行研究を要約したものではありません。きちんとした批評ができていて、将来の研究に方向性や視点を提供できているものでなければならないのです。このような視点は、その分野で長年にわたって経験を積み、成熟していく過程で培われるものです。実際、きわめて優れたレビュー論文の中には、分野の高名な専門家が書いたものである場合があります。
ただ、これはあなたがどのようなレビュー論文を書こうとしているかによって変わってきます。ナラティブレビューあるいは文献レビューでは、専門性や経験がより重要になります。システマティックレビューを書こうと思うのであれば、その分野の専門家でなくても大丈夫です。良い問いを立て、適切にレビューを行えば、質の高い論文が書けるでしょう。とはいえ、システマテイックレビューの執筆にも時間がかかります。
出版しやすさという点を考慮すれば、レビュー論文よりも原著論文ということになるでしょう。しかし、忘れてならないのは、もっとも重要なのは研究の質であり、それをどれだけうまく論文原稿で示せるかということです。
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