質問: acceptされたがpublishされない
これは非常にもどかしい状況だと思います。アクセプトされたのは喜ばしいことですが、喜びを半減させてしまう状況と言えるかもしれません。遅れが生じたのが査読の段階であれば、原稿を取り下げて別のジャーナルに投稿し直すなどの対応が考えられましたが、この段階ではそれもできません。また、ジャーナルの「editor-in-chiefも何が起きているか分からない」との返答も、なんとも歯がゆいものです。
私たちなりに、Siliconchipsの健全性と現在の状態をオンラインで調べてみました。デジタルプリプレスのソリューションを提供するこの会社は、健全性に問題はなく、情報も随時更新されています。つまり、営業状況に問題はないということです。そこで、あなたの原稿の処理を進める責任はジャーナルにあるわけですが、返答があるまでは直接Siliconchipsにも連絡を取り続けたほうがいいかもしれません。Siliconchipsの問い合わせ窓口のページには、専用フォーム、メール、ソーシャルメディアなど複数の手段が示されています。これらのすべての方法を試してみましょう。加えて、直接Siliconchips に問い合わせたことをジャーナルにも伝え、引き続きジャーナルからも問い合わせてほしいと伝えましょう。さらに、上司や指導教授にも経緯を説明してアドバイスを求めましょう。ひょっとしたら良い案を示してもらえるかもしれません。
私たちが別の角度から提案したいのは、現在のもどかしい状況を多少なりとも和らげ、あなたの研究にもメリットのあることに時間を使ってみることです。この時間を、リサーチプロモーションについて考える時間に使ってみてはいかがでしょうか。研究者は、業績を発表するだけでなく、それを広めることも大切です。宣伝に力を入れることで、論文の可視性が高まり、将来の共同研究の可能性が広がり、業界イベントに招待され、助成金獲得のチャンスが高まる…などの効果が期待できます。ご興味がありましたら、まずは、以下のリンクをチェックしてみてください。(R Upskillは研究者向けの学習プログラムで、Impact Scienceは出版論文のプロモーションをサポートするサービスです。)
- How can I promote my published paper? [Editage Insights]
- ソーシャルメディア時代の論文宣伝方法 [Editage Insights]
- How to promote your research for greater impact [R Upskill]
- How can your research impact the world? [Impact Science]
論文のタイプセットが済んだ後の校正に備えて、以下の記事も参考にしてください:
- アクセプト論文の校正では、最低何か所の修正を行えばいいですか?
- Can I replace an image at the proofing stage before publication?
- page proofでの修正について
いろいろご紹介しましたが、一番に望むのは、論文が一日も早く出版されることだと思います。出版が実現するまでは、上記でご紹介したリソースを活用して次に備えましょう。一日も早い出版を願っています!