所属先についてのよくある質問5選
エディテージ・インサイトには、読者の皆様から日々さまざまな質問が寄せられています。その中でもとくに多いのが、所属先に関する質問です。これは、研究者の皆さんが所属先を正しく示すことに高い意識を持っていることの現れと言えるでしょう。実際、研究には年単位の長い時間を要することも多いので、その間に置かれた環境が変わることも少なくありません。この記事では、所属先に関するよくある質問5つを選び、回答とともにご紹介します。
質問1: 前所属先での研究を発表する場合、所属先はどうすればいいですか?
研究プロジェクトの途中で所属先が変わった方からの質問です。新しい大学に移った後に、元の大学での研究をまとめる場合、論文にはどちらを所属先として記載すればいいのでしょうか。この場合は、研究活動の大半が行われたのはいつか、各所属先からどの程度の支援を受けたか、という点がポイントとなります。
質問2: 事例史はレビュー論文?また、所属先を2つ書いても良い?
病院で働きながら博士課程に在籍している方からの質問です。所属先として、病院と大学の両方を書いてもよいのでしょうか。シンプルな答えは「はい」ですが、両方の所属先を示すことにはどのような意味があるのでしょうか。
質問3: 論文投稿中に転勤になりました
論文投稿中に所属が変わった方からの質問です。論文投稿中に転勤になったら、所属先の記載を変更する必要があるのでしょうか。それとも元のままでよいのでしょうか。この場合は、所属先から受けた支援とともに、読者のために連絡先を明確にすることへの配慮が必要です。具体的にどのように対応すればよいのでしょうか。
質問4: 退職者が前に所属していた大学や団体の名前を言及することはできるか?
退職後に論文を書いた方からの質問です。この場合、以前所属していた組織を所属先として記載してもよいのでしょうか。引退して現在は所属先がない場合は、2つの選択肢があります。
質問5: 著者として複数の所属先を記載することはできますか?
病院で勤務しながら大学院に通っている方からの質問です。論文には両方の所属先を記載したいとのことですが、問題はないのでしょうか。所属先を表示するのは、読者が連絡を取れるようにすることが目的です。それを踏まえて、記載順を検討し、両所属先への事前連絡も怠らないようにしましょう。
いかがでしたか?所属先を正しく記載しないと、論文出版後に思わぬ問題が生じることもあります。たとえば、あなたの研究に興味を持った人がいたとしても、旧所属先しか書かれていなければ、連絡がうまく取れないために共同研究の機会を逃すかもしれません。また、記載すべき所属先を書かなかったことで、異議を申し立てられる可能性もあります。無用な問題を避けるためにも、論文に記載する所属先は、投稿前に十分に確認しましょう。
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