セルフケアが必要かもしれない7つの兆候

シリーズ:
パート
02
-
セルフケアが必要かもしれない7つの兆候

私たちのほとんどが、生活とは切り離せないものとしてストレスを受け入れています。締め切りに追われ、今後のキャリアについて考え、指導教官に対応し、家族が幸福でいられるよう努める――私たちは、多くのものを背負いすぎていると思いませんか?


研究者の多くがメンタルヘルスの問題で苦しんでいることが、裏付けられています

。でも、自分にもメンタルヘルスの問題を抱えるリスクがあるかどうかを知るには、どうすればよいのでしょうか?人は特定の状況下でストレスを感じるものですが、ストレスや不安や自己不信に慣れてしまう傾向があり、日々のルーティンや思考パターンの、わずかながらも明らかな変化に気付かない場合があります。


自分がメンタルヘルスの問題を抱えているかどうかを、専門家の助けなしで判断するのは、至難の業です。しかし、自分の心の健康を振り返り、何らかの対応を取るために役立つ、一般的な兆候や目安があります。それらを見ていきましょう。


1. 睡眠パターンの変化

「安眠…って何?」

皆さんの多くは、論文執筆やデータセットの分析に追われて、夜通しで作業をした経験があると思います。しかし、寝付きが悪い、寝た気がしない、一日中眠いといった状態が日常的に続いている場合は、根本的な問題を抱えているサインです。ストレスは、さほど明白ではない形で現れることがあり、心の平穏が乱れているときは、睡眠パターンに乱れが生じる場合があります。したがって、心が休まらない要因を突き止めることが大事です。睡眠の質を高めるために、ベッドに入る前にリラックスできる音楽を聴いたり、瞑想したりするのもよいでしょう。


2. 食欲の変化

「むしゃくしゃするから、お菓子をやけ食いだ!」

ストレスや不安を抱えているとき、スイーツや揚げ物につい手が伸びてしまうということはありませんか?あるいは、食欲そのものがなくなってしまうことはありませんか?ストレスは私たちの食欲を乱す可能性があり、食べることで心の安定を得ようとする行為、いわゆる「やけ食い」につながる場合があります。ストレスのせいで、食べることに嫌悪感を持ってしまう人もいます。食欲に急激あるいは極端な変化が見られたら、背後にある原因を詳しく調べる必要があるでしょう。


3. 感情の爆発

「このコーヒー、注文と違うんだけど!」

怒りをコントロールできない、感情が爆発する、以前は大して気にならなかったことに苦痛を感じる、などの症状が現れ始めたら、一度立ち止まって、自分の反応を注意深く分析してみる必要があるでしょう。一般的に、気分の変動や感情の爆発は、不安やストレスや疲労から来るものです。これらは、日々の生活や仕事に影響を及ぼします。このような行動パターンが続く場合は、ヘルスケアの専門家に相談することをお勧めします。


4. 気力が沸かない

「今日は一歩も動きたくない…」

職場や研究室に行くために、毎日寝床から体を引きずり出すようにして起きていませんか?喜びや目的意識を持って取り組んでいたはずの活動にやる気を持てなくなっているなら、自己分析やセルフケアが必要です。時間をかけて、無気力の原因を見極めましょう。頼れる同僚や友人がいれば、自分の変化について尋ね、気分転換をするための相談をしてみましょう。


5. 決断するのが億劫に感じる

「水とジュース、どっちにしよう?ダメだ、決められない!」

会合への招待を受けるかどうか、会議に参加するかどうかなどを、少し考えてから決めるという経験は、ほとんどの人がしているものです。しかし、絶え間なくストレスを受けている状況では、何かを決断するという行為が、重要な試験のように感じられます。何かを決めるときに、合理的に考えたり、状況を多方面から検討したりすることが難しいと感じるなら、自分の心の健康を疑ってみる必要があるでしょう。


6. 自分が無価値に思える

「私は何をやってもダメだ」

学術界がきわめて競争的な社会であることは周知の事実です。そのような環境は、研究者を自己批判的にします。適度に自己批判的であることは、自分を成長させるのに役立ちますが、心の声が常にネガティブである場合は、明らかにセルフケアが必要な状態であるということです。自分にふがいなさや無力感を感じていると、失敗した気分になり、うつ状態を引き起こす可能性があります。自分の限界を受け入れ、些細な成功であってもそれを認めることで、ネガティブな心の声を打ち消せるよう努めましょう。


7. 体調が優れない

「何で頭が痛いんだろう?」

日常生活において、腰痛や頭痛といった症状は珍しいものではありません。しかし、これらの痛みの原因を説明できない場合は、過度なストレスが要因になっている可能性があります。私たちの体は、ストレスを受けるとさまざまな形で反応します。腰痛や頭痛、動悸やめまいなどの症状は、自分のメンタルヘルスに目を向けるべきサインと受け止めましょう。


セルフケアへの第一歩を踏み出すには


まずは、ネガティブな感情や思考が現れるのは、きわめて正常であるということを認識しましょう。ちらのシリーズ記事では、メンタルヘルスの問題を乗り越えてよりたくましく成長した研究者たちの体験談を読むことができます。自分の行動や思考に変化や偏りがあることに気付いたら、自分をいたわってあげましょう。


セルフケアとは、基本的に、自分の心と体が何を求めているかに目を向け、耳を傾ける時間を設けることです。その時間は、仕事の合間の休憩時間でも、「自分のための時間」でも構いません。心が満たされ、ストレスを解消できるような活動に熱中してみましょう。


ストレスと感じている物事を管理するために、友人や家族の手を借りるのもよいでしょう。状況によっては、ネガティブな思考パターンからの脱却や、ストレスへの対処をサポートしてくれる、メンタルヘルスの専門家の力を借りることも考えましょう。


自分に幸福と充足感を与えられるのは、自分だけです。だからこそ、今からでも、セルフケアへの第一歩を踏み出しましょう。あなたに幸あれ!


こちらの記事もお勧めです:今年のバレンタインデーは自分をいたわる日に!

学術界でキャリアを積み、出版の旅を歩もうとしている皆様をサポートします!

無制限にアクセスしましょう!登録を行なって、すべてのリソースと活気あふれる研究コミュニティに自由に参加しましょう。

ソーシャルアカウントを使ってワンクリックでサインイン

5万4300人の研究者がここから登録しました。