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質問: 学会とジャーナルで同じ研究を発表する際の基本ルールとは?
まず、基本的なルールをはっきりさせておきましょう。
学会で発表する研究は、まだ完了していないのが普通です。一般的には、学会で予備的な分析を発表し、詳細な分析はジャーナル論文のためにとっておきます。学会で研究発表をする目的は、あなたの研究について人々に知ってもらい、方法を改善するためにフィードバックをもらうことです。ですから、学会で発表した論文を、形式を整えてジャーナルに投稿することは問題ありません。学会論文についての情報を明示し、ジャーナル論文に少なくとも30%新しい内容が加えられていれば、このような行為に問題はありません。
また、出版済みの論文を学会で発表することも問題ありません。しかし、この場合は、発表の最後に出版論文について紹介するのが望ましいでしょう。オンラインで公開されている場合は、リンクも紹介しましょう。
では、ご質問に回答していきます。
1. アブストラクトを学会に提出し、それを本格的な論文にまとめたものを、学会への提出と同時期にSCIジャーナルに投稿することは問題ありません。ただしその場合、ジャーナル編集者にこのことを伝え、アブストラクトを会議録の一部として出版してもよいかどうかを尋ねてみるのがベストでしょう。編集者の同意が得られない場合、学会発表を行うことはできますが、会議主催者に、会議録の一部としての出版はしないつもりだということを伝えておきましょう。
2. 学会発表を行なって、発表後に論文を書き、それをジャーナルに投稿することも問題ありません。学会で得たフィードバックを論文に取り込むことができるので、これは有利に働くでしょう。
3. ジャーナルに論文を投稿した後に、学会にアブストラクトを提出することは可能です。先ほど述べたように、投稿済み/出版済み論文を学会で発表することも問題ありません。
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