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質問: 査読者が受理勧告をしているのに再び査読が行われるのはなぜ?
残念ながら、ジャーナルのプロセスは非常に長く、著者にとってはうんざりするものです。しかし、ジャーナルがあなたに嫌がらせをするためにわざとやっているとは思えません。ジャーナル編集者や査読者は非常に多忙です。リジェクトするなら、編集者も長い時間をかけてあなたの忍耐力を試してからではなく、すぐさまリジェクトしたはずです。あなたの論文に価値を見出したのは間違いなく、だからこそ出版に値する論文にしようと最善を尽くしているのでしょう。
査読者が受理勧告を出しても、最終決定は編集長(EiC)または編集委員会に任されます。とくに、査読者がさらなる査読を勧告しているのであれば、ジャーナルが査読プロセスを2度、3度と繰り返すのはごく自然なことです。ジャーナルは、「最終的な決定を下すには査読報告書の内容が不十分」だとはっきり述べています。つまり、査読報告書が説得力に欠けていたということです。戻ってきた査読報告書の説得力が弱い、あるいは詳細が足りないと判断されれば、編集者が査読を追加することは珍しくありません。
この段階で論文を取り下げるべきではないと思います。第1に、これは評判の高いジャーナルです。このジャーナルから出版されれば、あなたの論文の価値が高くなることは間違いありません。第2に、このジャーナルはあなたの論文にすでに多くの時間と人材を費やしています。これは、ジャーナルがあなたの論文に可能性があると見ている証拠です。査読者も受理を勧告しています。これらはすべて前向きな兆しで、受理の可能性を示すものです。さらに、もし論文を取り下げて別のジャーナルに投稿したなら、査読プロセスは最初からやり直しとなり、また7ヶ月、あるいはそれ以上の時間がかかるかもしれません。査読後にリジェクトされる可能性もあり、そうなればさらに別のジャーナルに投稿しなければなりません。つまり、そうするともっと時間を無駄にすることになるのです。
もう少しだけ辛抱して、このジャーナルの回答を待ちましょう。
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