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質問: 機関リポジトリに登録している論文を、別のリポジトリやジャーナルに投稿することは可能ですか?
質問の内容 -
現在、データ分析学の修士課程に在籍中です。研究論文2本(オピニオン論文的なもの)を大学のデジタル・レポジトリに投稿し、2本とも受理されました。著者は私一人です。これらの論文を正式に出版したいと考えているのですが、ジャーナルへの投稿や別のリポジトリでの公開は可能ですか?
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回答:
大学の機関リポジトリである点を考慮すると、ジャーナルへの投稿や別のリポジトリへの登録(公開)は、倫理的に問題ないでしょう。リポジトリの目的は、論文を迅速かつ無制限に公開することです。複数のリポジトリに論文を登録することは、研究の露出を増やす1つの方法です。また、オープンリポジトリには、分野を限定したものや複数分野を扱うものなど、さまざまな種類があります。リポジトリにはそれぞれの役割があり、複数のリポジトリに登録すれば、それだけ論文の露出を増やすことができます。
ジャーナルへの投稿についても、まったく問題ありません。むしろ、プレプリントは積極的にジャーナルに投稿すべきだと思います。プレプリントはあくまで、研究情報を公開するものなので、出版物ではありません。論文に信頼性を付与したいなら、査読付きジャーナルでの出版が欠かせません。
ただし、リポジトリで公開されている論文の投稿に際しては、ジャーナル側が何らかの制限や規定を設けている場合があります。多くのジャーナルは、出版準備中に加えられた編集や修正を含まないプレプリント論文の公開だけを認めています。出版準備中に修正が加えられた論文を、修正箇所を示した状態で公開することを認めているジャーナルもありますが、最終版の論文の公開を認めているジャーナルは、ごく少数です。公開猶予機関(エンバーゴ)を設けている出版社もあり、この場合は出版後数ヶ月経ってからでないとリポジトリで公開することができません。論文を投稿する際は、ジャーナルの投稿規定をよく確認しましょう。
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