ノーベル賞―知られざる異例のケース

シリーズ:
パート
08
-
ノーベル賞―知られざる異例のケース

ノーベル賞の基本的事実がわかってきたところで、今回はその舞台裏をのぞき、あまり表立って知られていない事実について見ていきましょう。最年長の受賞者は?最年少の受賞者は?受賞者の母国語は?ノーベル賞を拒否した人は?など、さまざまな疑問にお答えします。下の図も併せてご覧ください!


最年少受賞者と最年長受賞者

受賞者の平均年齢は59歳。そして…

最年少受賞者
マララ・ユスフザイ 1997年7月12日生まれ
2014年平和賞(受賞時の年齢: 17歳)

最年長受賞者


レオニード・ハーヴィッツ 1917年8月21日生まれ
2007年経済学賞(受賞時の年齢: 89歳)


受賞者を多数輩出した一族

1903年 マリー・キュリー、夫のピエール・キュリーと共に物理学賞を共同受賞
1911年 マリー・キュリー、化学賞受賞

マリーとピエールの間には、イレーヌ・ジョリオ・キュリーとエーヴ・キュリーという二人の娘がいました。

1935年 イレーヌ・ジョリオ・キュリーと夫のフレデリック・ジョリオ・キュリーが化学賞を共同受賞
1965年 UNICEFが平和賞を受賞。受賞当時の事務局長がエーヴ・キュリーの夫、ヘンリー・ラブイス


受賞者たちの母語

ノーベル賞受賞者の母語としてもっとも多いのは英語。その次にドイツ語が多い。
ノーベル賞受賞者のうち、152名はドイツ語を公用語とする国々の出身。


影の英雄

マハトマ・モーハンダース・カラムチャンド・ガンディー (1869-1948)
あらゆる形の弾圧に対抗する非暴力抗議運動を提唱・先導。
何度か平和賞の候補となったものの、受賞には至らず。


ノーベル賞辞退者

ジャン・ポール・サルトル 1964年、文学賞を辞退
レ・ドゥク・ト 1973年、平和賞を辞退


受賞時に身柄を拘束されていた平和賞受賞者

カール・フォン・オシエツキー(ドイツの平和運動家・ジャーナリスト)
アウン・サン・スーチー(ビルマの政治家)
劉 暁波(りゅう ぎょうは、リュウ・シャオボー)(中国の人権活動家)


政治的圧力により受賞を辞退せざるを得なかった受賞者たち

リヒャルト・クーン(生化学者)
アドルフ・ブーテナント(生化学者)
ゲルハルト・ドーマク(病理学者、細菌学者)
ボリス・パステルナーク(詩人、小説家)
 

出典
ノーベル賞公式ウェブサイト: www.nobelprize.org
Wikipedia: www.en.wikipedia.org/wiki/Nobel_Prize
The amazing history of the Nobel prize told in maps and charts http://wapo.st/1LRS3ln
Clip art: www.freepik.com

 

関連記事
アルフレッド・ノーベルの遺したもの―ノーベル賞創設の全容
ノーベル賞のさまざまな数字:分野別・国別の受賞者数など

Default Alt text

Extremes and Exceptions_Editage Insights Japan.pdf

学術界でキャリアを積み、出版の旅を歩もうとしている皆様をサポートします!

無制限にアクセスしましょう!登録を行なって、すべてのリソースと活気あふれる研究コミュニティに自由に参加しましょう。

ソーシャルアカウントを使ってワンクリックでサインイン

5万4300人の研究者がここから登録しました。

便利さを実感して頂けましたか?

あなたの周りの研究者にもぜひご紹介ください