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著者向けワークショップ:効果的な掲載戦略を立てる
実践的な掲載計画を立てるための著者に向けたアドバイス
2014年1月、エディテージは日本と韓国の各地で、研究者とジャーナル・エディターに向けたワークショップを開催しました。経験豊富なエディター、メディカル・ライター、出版コンサルタント、トレーナーである、エリザベス・ウェイガー博士(Dr. Elizabeth Wager)によって行われました。研究者、ジャーナル・エディターが合わせて300名が参加してくれました。今回は、日本でのワークショップの一部を紹介します。
2014年1月22日に開催された半日の実践的ワークショップでは、掲載計画を立てるという重要な側面が取り上げられていました。 ウェイガー博士は、成功する掲載戦略と掲載されるタイプの論文とは、どんな要素からできているかお話されました。博士が指摘したのは、読者を中心にする必要があるということと、中心となるメッセージを持つことの重要性でした。続けて、自分に合ったジャーナルを選ぶためのアドバイス、ジャーナルを選択するときに考慮する様々な要因(ジャーナルの特殊性、却下率、ガイドライン、その他)についてお話されました。
お話の初めに、博士は、掲載のタイプにもとづいて興味深い議論をされていました。議論されていた掲載のタイプについていくつか紹介します。
- 予備的発表(Preliminary publications)
ポスター発表や口頭発表につながる抄録は予備的発表に分類されます。
プレプリントサーバ(Pre-print servers)
ウェイガー博士の言うには、これが「完全な出版物」をなしているかどうか決めるルールは様々だということです。たいていは査読されておらず、広く使われている分野もあれば、使われていない分野もあります。
arXiv とジャーナル
博士の言葉を紹介します。
「ジャーナルに論文を投稿しようと思ったら、あるいは投稿したら、選択しようとしている使用許諾がジャーナルの使用許諾あるいは著作権譲渡契約書と矛盾していないことを確認しなければなりません。多くのジャーナルの契約書では、2004年以来arXivが使っている、分配のための非排他的実施権付きでarXiv に投稿することを許可しています。特にクリエイティヴ・コモンズ・ライセンス(Creative Commons Attribution license)は、商業的な再利用を許可しているので、多くのジャーナルの契約書とは矛盾します」
著者が論文をしっかりアップロードしなければならないのは、デジタル原稿のサーバ上での事前配布を禁止しているジャーナルでその論文を発表したいと思わない場合に限ります。arXivはそうしたジャーナルの方針に応じるために公表された論文を除去したりはしないでしょう。投稿にもとづいて認められた許可は取り消しができません。しかしながら、arXivが論文を配布するための権利付与は、後の著作権譲渡を妨げません。ですから著者は、たとえ、ジャーナルの出版社が著作権譲渡を求めたときでも、すでにarXiv に載っている投稿論文を発表するのは自由です。arXivに投稿する前に、何らかの発表の場についての方針がないかチェックしてください。
一次出版(Primary publications)ウェイガー博士が言うには、一次出版とはもとの研究を最初に完全な形で提示するもののことです。こうした出版物はたいてい、IMRAD形式に従っているそうです。一つの一次出版が一つの研究/プロトコル(あるいはそれぞれの結果ごとに一つの出版物)を構成しているとも話していました。
- 二次出版(Secondary publications)
この中には、レビュー論文、論説(editorials)/論評(commentaries)、翻訳、下位集団での分析/集計されたデータ、追跡研究、副次効果(評価尺度、調査データ)があります。
この点に関しウェイガー博士はまた、サラミ法に気をつけるように忠告しました。ワークショップ/オンラインセミナーのご依頼の場合は authorhelp@editage.comまで、お問い合わせください。
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