論文の英語の質を高めてデスクリジェクトを回避しよう

論文の英語の質を高めてデスクリジェクトを回避しよう

国際英文誌で論文を出版することは、研究成果をより多くの人々に知ってもらうためにも、世界中の研究者から引用される可能性を広げて研究者としての評判を高めるためにも、研究者にとって欠かせないタスクの1つと言えます。しかし、論文を出版するには、論文投稿→スクリーニング→査読→修正という何ヶ月にも及ぶプロセスを辿らなければなりません。一流誌の場合は、最初のスクリーニングの段階でリジェクト(デスクリジェクト)されてしまうケースも珍しくなく、ジャーナルによっては投稿された論文の75~80%がデスクリジェクトされています


デスクリジェクトの理由はさまざまですが、言語の問題はその中でも主要なものの1つに挙げられるでしょう。つまり、言語的ミスが散見される読みにくい文章は査読に進むことなくリジェクトされてしまう可能性が高いということです。どんなに立派な研究でも、言語の問題が原因で編集者や読者に正しく伝わらなかったら元も子もありません。したがって、言語的に分かりやすくミスのない論文に仕上げることはきわめて重要なミッションなのです。


とくに、論文投稿数が世界的に増加の一途を辿る昨今、編集者や査読者の負担を軽減するという意味でも、著者が投稿前に責任を持って論文の文法やスペルをはじめとする基本的ミスを可能な限り排除するべきでしょう。とはいえ、英語を母語としない研究者にとって、自分で書いた英語の論文を自力で校正する作業は決して容易なものではないでしょう。この記事では、投稿前の論文を可能な限り(英語的に)磨き上げるためのヒントを紹介します。


論文の英語の質を高めるための5つのヒント


1. スペル、文法、句読点
 

これらはもっともケアレスミスをしやすいものですが、同時に、もっとも自力で修正しやすいミスであるとも言えます。したがって、まずはこれらの基本的な部分を中心に徹底的にチェックするようにしましょう。また、多くの著者がカンマの使い方を困難に感じています。正しいカンマの使い方については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください:

カンマの使い方に関する6つのミス


2. 単語選び
 

非英語ネイティブの研究者がもっとも困難に感じていることの一つが、文脈や専門分野に沿った適切な単語を選ぶという作業です。とくに、発音が似ている単語(例:「principal」と「principle」)や意味が似ている単語(例:「attained」と「obtained」)は混同しやすいので、辞書や先行論文などを活用しながら正確な単語選びを心掛けましょう。以下の記事では、非英語ネイティブの研究者が犯しやすい単語選びのミスを詳しく紹介しています:

科学論文における単語選びのミス6タイプ


3. 文体の一貫性
 

論文は何ヶ月にもわたって書き上げる場合が一般的なため、時間経過に伴って文章の書き方が変化している可能性があります。したがって、論文を通して使用する単語や語調が一貫していることを確認しましょう。また、略語や専門用語について、初出時に定義した使い方で統一されているか、ターゲットジャーナルのガイドラインに沿っているかなどをよく確認しましょう。以下の記事を参考にしてみてください:

科学論文での略語のミスを避けるには


4. 非ネイティブ表現
 

ネイティブスピーカーが自然に身に付けている言い回しを非ネイティブスピーカーが習得するためには相当な訓練が必要になります。先述の「単語選び」はその最たるものと言えますが、もう一つ非ネイティブが苦労するのが一般的な英単語を2語以上組み合わせるコロケーションと呼ばれる自然な英語表現です。たとえば、日本語では「強い雨」という表現が一般的なため、そのまま「strong rain」と訳してしまいそうですが、これはネイティブにとっては違和感のある表現であり、一般的には「heavy rain」と表現します。このような感覚を身に付けるのは容易なことではなく、さらに専門用語のコロケーションは一般的な文脈で使われるコロケーションと異なる場合もあります。自信がないときは英語ネイティブの研究者が書いた論文に同様の表現が使われているかどうかを確認するようにしましょう。以下の記事で代表的なコロケーションに関するミスを紹介しているので参考にしてみてください:

物理科学分野でよく見られる専門用語のミス


5. 簡潔明瞭
 

優れた論文は簡潔明瞭に書かれているものです。意図が適切に伝わらない可能性のある文章があるかどうかを再度確認しましょう。その際、過剰な説明(本筋とは無関係な情報や冗長表現)、説明不足、説明の重複などがないように注意してください。以下の記事では文書に磨きをかけるためのヒントが紹介されています:

学術論文に磨きをかける実践的ヒント6


R Pubsure:多忙な研究者のためのスマートツール


先述したように、非英語ネイティブの研究者にとって、自分で書いた論文の英語に関する問題をチェックし修正する作業は容易ではありません。とくに、急いで論文を投稿しなければならない状況に置かれている研究者が多いことを考慮すると、言語の問題に費やせる時間は多くはないはずです。とはいえ、言語の問題はデスクリジェクトにもつながるほど重要な問題です。


そこで登場するのが、投稿前の論文をエラーフリーかつ出版に値するレベルに引き上げるR Pubsureです。18年以上にわたる編集経験で蓄積された知識と先進的なAI技術に裏付けされたR Pubsureは、投稿前の迅速で高品質な技術的・言語的チェックを必要とする著者にうってつけのサービスと言えます。


R Pubsureのプラットフォーム上への論文のアップロードは、わずか数回のクリックで完了でき、ジャーナルに投稿する前に修正すべき点を徹底的に洗い出すことができます。R Pubsure Proプランでは、文章中のミスをハイライトしたレポートだけでなく、修正案が記載されたダウンロード可能なワードファイルを提供します。このサービスを受けることで、デスクリジェクションにつながる基礎的ミスを排除した磨き上げられた論文を投稿でき、より円滑な出版プロセスが実現できるだけでなく、アクセプトの可能性も高められるでしょう。


次の3つのステップで論文が投稿に値するかどうかを確認しましょう:
 

1. R Pubsureに論文をアップロードし、総合的な査定を受ける

2. わずか数分でスコアとともに詳細のR Pubsure Reportを受け取る

3. ジャーナルに投稿するに値する場合は、「R Pubsure証明書」を受け取ることができる


英語論文を執筆してはみたものの、英語の質に不安がある方はぜひR Pubsureの詳細をご覧ください。

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