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質問: 人文社会学系のアブストラクトの書き方
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回答:
一般に、人文・社会科学系の論文の抄録(abstract)は、形式が決まっていません。つまり、序論(Introduction)、方法(Methods)、結果(Results)などにはっきりと分かれているわけではなく、一つの段落(パラグラフ)に内容の概観と研究範囲がまとめて書かれている場合が多いということです。通常、抄録の長さは150~250ワード程度なので、必要で関連性の高い内容だけを含めるようにしましょう。
抄録を一段落で書く場合も、その中には、論文の命題、目的、手法、主な知見、結論を含む、研究全体の情報が要約されていなければなりません。抄録は、論文の執筆を終えてから書くことをお勧めします。そうすれば、内容や研究範囲についての認識が明確になり、それらを凝縮して述べることができるからです。
抄録には、必ず以下の要素を含めましょう。
- 趣旨の説明:なぜこの研究を行うことにしたのか。なぜこの問題が重要なのか。あなたの研究が埋めようとしている、これまでの文献にはなかった「研究の空白」とは何か。
- 方法(手法):研究結果を得るために、何を行なったのか。どのように行なったのか。(例えば、インタビューをしたのか、それとも小説や絵画を分析したのか、など)
- 結果:これらの手順を経て研究を行なった結果、何が分かったのか。
- 結論:研究結果はどのように有意義なのか。より広い文脈におけるその研究の意義は何か。また、あなたの考える「研究の空白」とどのような関連性があるのか。
抄録の書き方に関するさらに詳しいアドバイスは、こちらのビデオをご覧ください。
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