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質問: short communicationとNoteについて
質問の内容 -
論文には、原著論文の他に、short communicationやNoteがありますが、査読は何名で行われるのが一般的でしょうか? 1名の場合があると聞いたことがあります。
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回答:
私の知る限り、短報(short communication)や研究ノート(research note)の査読プロセスも、原著論文と同じです。論文の査読を依頼する査読者の人数は、編集者次第です。論文の質について明確な判断を下すのに1人の査読者で十分だと編集者が考えれば、1人にしか依頼しないでしょう。一方、必要と考えれば、2人以上に依頼することもあるでしょう。しかしながら、「原著論文の査読は2人以上に送る」という方針のジャーナルもありますが、実証データの少ない短報や研究ノートについてはその方針を厳格に適用しないこともあるようです。短報や研究ノートではデータや分析が少ないので、必ずしも複数の査読者を必要としないためでしょう。
ジャーナル編集者が短報の査読を1人にしか依頼しないもう1つの理由は、この種の論文はほとんどの場合、タイムリーに出版することに意味があるので、迅速に出版する必要があるということです。査読は出版プロセスの中でもっとも時間のかかる部分なので、編集者は1人の査読者だけで進めることを選ぶのでしょう。
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