質問: ジャーナルの初回審査には、どれくらいの時間がかかりますか?

質問の内容 -
エルゼビア誌の編集長(Editor-in-Chief、EiC)から連絡があり、私の投稿論文を編集委員(Associate Editor、AE)に渡すこと、初回審査には最長で3ヶ月かかる可能性があるということを伝えられました。これはどういう状況ですか?初回審査のプロセスに3ヶ月もかかるものなのでしょうか?
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回答:

投稿論文の初回審査では、ジャーナルの対象領域に合っているか、ガイドラインを順守しているか、研究に新規性はあるか、文章の質に問題はないか、などをAEが確認します。今回の場合、すでにEiCが論文に目を通しているらしいことを踏まえると、対象領域に関するチェックは通過したものと思われます。ただし、AEから、対象領域がより近い姉妹ジャーナルへの投稿を進言される場合もあります。

この一連のプロセスに3ヶ月を要するというのは、少々長く感じるかもしれませんが、それには以下のような理由が考えられます:

  • エルゼビアは高名な出版社であり、膨大な数の論文が投稿される。したがって、AEは目を通さなければならない(出版プロセスのさまざまな段階にある)論文を多数受け持っている。
  • 初回審査の期間に、査読者を探すための時間も組み込まれている。
  • 最長で3ヶ月という期間は、1ヶ月後のイースター休暇を考慮している(休暇中とその前後は、一部のリソースが使えない状況になる)。(※注:この質問は3月に受領したものです。)

必要に応じ、メール連絡への返信という形で、スケジュールやプロセスについて問い合わせてみましょう。このような問い合わせは妥当なものであり、編集者も真摯に回答してくれるはずです。

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回答:

個人的には、今の時代、出版社の事情がどうであっても、最初の査読に3か月は長すぎだと思うので、そういう雑誌には投稿しません。3か月と言われたら、よほどのことがないかぎり投稿を取り下げます。雑誌によっては初回の査読期間をウェブサイトに掲載していますので、最初からそれを参考に雑誌を選びます。もっとも、掲載されているとおりの時間で査読結果が返ってくるという保証は全くなく、誇大広告だと感じることも往々にしてあります。そういうときは、エディター、アソシエートエディター(複数)に、回答がくるまで、何度でもメールを出します(メールアドレスは調べればわかります)。編集部の担当者はこういうときには頼りになりません。「査読の結果が来たら至急手続きを進める」という、ごく当たり前の回答を繰り返すだけです。


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