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質問: 国際共同研究を行うためにはどうすればいいですか?研究協力の要請はどのように行えばいいですか?
最初の質問は共著者資格(co-authorship)に関するもので、2つ目の質問は貢献度に関するものです。どちらも、昨今活発に行われている共同研究に関連するものですね。新たな分野が生まれ、より学際的になりつつある現代の研究において、共同研究は欠かせないものになっています。
それでは、質問に1つずつお答えしましょう。
国際共同研究を行うには
「協力者の名前が載る」とありますが、これは論文の共著者になるという意味だと思われます。そうであれば、(共)著者資格に関する問題を理解しておく必要があるでしょう。この点については、次の記事を参考にしてください:Basics of authorship in academic publishing
インターネットやソーシャルメディアのおかげで、最近はさまざまな方法で共同研究を始められるようになっています。
- 相手のメールアドレスを知っているなら、あるいは個人や所属先のウェブサイトにアドレスが公開されているなら、メールでコンタクトを取りましょう。
- Twitterなどのソーシャルメディア・プラットフォームを使ってコンタクトを取ることもできます。この場合、まずは相手のアカウントをフォローしたり、投稿に「いいね」やコメントをしたりすれば、相手も同じことをしてくれるかもしれません。そこから交流を深めていきましょう。
- 私たちがFacebook上で運営しているResearcher Voiceのような、研究者が集うオンライングループに参加するのも1つの方法です。ここでも、Twitterと同様に、投稿に「いいね」やコメントをする、ダイレクトメッセージ(DM)や友達リクエストを送るなどして、交流をスタートさせましょう。
- もちろん、学会などの場で、関心のある研究者に直接アプローチすることもできます。
重要なのは、関係を徐々に築いていくことです。とは言え、求めていることをストレートに知りたがる人もいるので、相手のタイプに合わせて交流を深めていきましょう。
研究協力の要請
科学出版の倫理的慣行を定める国際団体である国際医学雑誌編集者委員会(ICMJE)の基準によると、ご質問に書かれている程度の協力(データ分析)では、「著者資格」を満たさず、あくまで論文に「貢献」したということになります。ICMJEのガイドラインの詳細については、次のリンクを参考にしてください:Defining the Role of Authors and Contributors
共同研究者候補にコンタクトを取る方法については、先述したいずれかの手段を採用してみてください。メールの書き方については、次のリソースが役立つでしょう:A practical handbook of templates for communicating(これはどちらかといえば、ジャーナルとのコミュニケーションに関するものですが、自分の目的に合わせて応用することができます)。
共同研究がうまくいくことを願っています!