研究費提供者としてNGOsを考えたことはありますか?

研究費提供者としてNGOsを考えたことはありますか?

非政府組織(NGOs)は研究費に関して、前の記事で述べたように、政府機関とは異なり、お役所的な仕事が少ない傾向があります。その結果として、資金調達の選択肢について問い合わせ、申請をし、報告書を提出するのが簡単になり、全体的に骨の折れるプロセスが少なくなります。研究分野や所属組織にもよりますが、ルールや手続きが少ないと研究活動の柔軟性が増します。特に、ある分野の知識を進歩させ広めるという学問的使命を担う機関は、研究者に研究を生み出すプレッシャーを与えないようにしています。それよりも、リソースを提供し、知識を純粋に追求する自由を与えることにより、研究の発展にとって実りの多い環境を推進します。

 

資金提供者として様々なNGO – 有名なNGOからそうではないNGOまで – が、多様な目標とミッションにあわせて、分野を超え、研究支援を行っています。ですから、探索しようという心構えをもつことが、資金提供者の候補を探すのに役立つでしょう。情報を創造的に集め濾過するのは研究者に限ります! NGOには機関と基金だけでなく博物館もあります。たとえばフルブライト、ASEANと提携した取り組み、ニューヨークのメトロポリタン美術館、日本学術振興会、マックス・プランク研究所、CERN(欧州原子核研究機構があげられます(いずれも、奨学金プログラムを提供しています)。資金提供者になるNGOを決めるため、いくつかのステップを簡単に紹介しましょう。
 

  • 狭い意味と広い意味の両方で(自分の研究分野、特定のテーマ、自分の大学と提携しているNGOなど)、自分の研究と関係のある団体のリストを作りましょう
  • 様々なミッションとビジョンを通読し、どれが自分にあっているか考えましょう
  • どうしたら自分の提案書を効果的に位置づけることができるか、考えましょう

 

その他知っておくべきこと

申請したいと思っている資金提供者それぞれの承認基準を見つけるようにしましょう。たとえば、推薦者を必要とする奨学金制度や、申請プロセスに研究者自身が積極的にかかわることに難色を示す奨学金制度もあります。一方、研究者自身が直接申請することや、申請の過程で疑問が出たときに、その団体と連絡を取ることを認める奨学金もあります。推薦者を必要とする状況で資金提供の候補団体に連絡を取ることは、選抜のチャンスに対し危険となる可能性があります。また、一度資金授与に選ばれたら、研究者自身の関与(が必要になること)は知っておくべきです。NGOは通常、プログラム(たとえば奨学金支援)に対する経費増大を認めるには、活動予算(団体の主要因を支える経費や運営費、つまりプログラム)が限定されています。団体の収入を広げようとして、野心的なプログラムが限られたスタッフによって、描かれ、遂行され、提唱されています。これがスタッフ(の数)にハードな仕事負荷が課されることにつながっているのが典型的です。その結果、たとえばイベントでのプレゼンや座談会への参加を通じて、研究者であるあなたが情報を伝え、関与し、利害関係者に影響を与えるよう要請されるかもしれません。


NGO資金提供者を探すための追加アドバイス

  • NGOのサイトでイベントやプログラムの欄に目を通します。パートナーシップをとっているものを探し、同じ考えを持った他の団体について知りましょう。
     
  • 関係のある大学院の学科ホームページに行き、ニュース欄を読みましょう。最近賞や奨学金を授与された人の謝辞を探します。
     
  • 大学のウェブサトで”fellowship”、”awards”、”prizes”、”scholarship”を検索し、資金提供元について言及されていないか調べてみましょう(大学とは関係のない奨学金もこの検索で見つかるはずです)。
     
  • 奨学金の名前が重要ではないときは、FundaGeekやiAMscientistのようなクラウドファンディングサイトの利用も考えてみましょう。
     

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