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質問: 指導教官に方法セクションでは能動態と受動態を混ぜて使わずに、スタイルを統一せよと言われました。
「必ず能動態を使わなければならない」とか、「単語をすべて大文字で書くことがあってはならない」のような、画一的な指示には注意しましょう。そのような指示が常に当てはまるほど、文章を書くことは単純なものではないからです。大事なのは、何が重要で、読者が知りたいのは何であるのかを考えることです。
方法セクションに書く内容では、行為(行われたこと)の方が、行為者(それを行なった人)よりも重要です。例えば、‘Lipids were extracted in a mixture of chloroform and methanol (2:1, v/v)’という文章で、抽出を行なったのが誰かということは重要でしょうか?この場合に行為者に言及したところで、何ら有益な情報が追加されるわけではありません。一方、顕微鏡で標本を観察して種を特定するには、経験、判断、知識が必要です。したがって、‘The fungus was identified as Curvularia lunata’よりも、‘We identified the fungus as Curvularia lunata by examining the fungal spores’とした方が、十分な情報を伝えることができます。なぜなら、誰が特定したのかを知ることが重要だからです。
とはいえ、指導教官の指導を無視するのも考えものです。方法セクションでは、少なくとも数回は能動態を使うのが、現実的でそつのない対応と言えるでしょう。
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