質問: COIの訂正について

Detailed Question -
アクセプト後、著者校正の段階でCOIの記載漏れに気が付きました。校正の段階で修正しても問題ないのでしょうか。
1 Answer to this question
Answer:

原稿がアクセプトされ、著者校正の段階まで進んだのは、大変喜ばしいことです。

しかしながら、この段階まで利益相反についての記載漏れに気付かなかったのは、残念なことです。ジャーナルはこのことを深刻に捉え、少なくとも最初にそれを知った段階では、意図的なものだと受け止める可能性もあります。いずれにしても、このことは、間違いなく問題視されるでしょう。

この場合に考えられる対処法は、以下の通りです。

ジャーナルにこの件を直ちに報告し、今後の対応へのアドバイスを求めましょう。できるだけ丁寧な文面で、記載漏れの事実について謝罪しましょう。ただし、全体的なトーンとして、今回の件は意図的なものではなく、完全なる不注意であったことを伝えましょう。

予想されるジャーナル側の対応は、次の通りです。

  • 問題が解決するまで、出版は保留になるかもしれません。今回の件は利益相反という倫理的事項であることから、一定の時間がかかるでしょう。
  • このような件に関する方針に基づき、出版を進めないという選択がなされる可能性もあります。これは、著者の落ち度に対するペナルティというよりも、方針を守るという意味合いから行われるものです。この場合は、原稿を取り下げて、別のジャーナルに投稿することになるでしょう。次のジャーナルでは、原稿の経緯について正直に述べる必要があります。また、当然ながら、利益相反の可能性について明記しましょう。

出版を目前にして記載漏れに気付かれたということから、苦しい胸の内をお察しします。しかし、上記のような対応を取ることが、結果としてあなたにとって良い決断になるはずです。そうは思えなかったとしても、今回の件はきっと、次の出版に向けた教訓になるはずです。

どのような対応が取られるにせよ、状況が良い方向に進むことを願っています。

関連記事:


このコンテンツは「ジャーナルへの論文投稿」ステージに属しています。

あなたの論文にぴったりのジャーナルを選びたいですか?個別コーチングプログラムでエキスパートのアドバイスを受けましょう。