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偽物の出版社に気をつけよう!
オープンアクセスの人気がますます上がっており、出版を保証するけれども法外な論文処理代を請求する偽ジャーナルを、個人が簡単に始められるようになっています。近頃オープンアクセスのジャーナルが急増しているため、毎日発行される新しいジャーナルに遅れずついて行き、その出版社の信頼性を正確に判断する、ということが難しくなっています。今まで聞いたことがない新しいジャーナルへの論文投稿を決める前に、考慮した方が良い点を以下に紹介しましょう。
- その出版社は、住所やジャーナルのサイトなど連絡先をすべて提示していますか。ウェブ上でしか連絡をとれず住所が確認できない場合は、そのジャーナルは信頼性に欠けるかもしれません。
- ジャーナルの編集委員会は、所属先がしっかり書かれた著名なエキスパートで構成されていますか。編集委員の誰かに連絡し、そのジャーナル、または出版社での経験を聞いてみるのもよいでしょう。
- そのジャーナルは、著者が支払うだ金についての方針をはっきりと示していますか。掲載にかかる費用について投稿時には気づかず、後になって掲載の時点で高額の支払い金を請求される場合もあります。
- ジャーナルへの投稿、または編集委員のメンバーになるよう、メールでの案内を受け取りましたか。多くの場合、偽ジャーナルはオンラインの情報源から研究者のメールアドレスを手に入れ、論文投稿を案内するメールを送ってきます。信頼性が確認できない限り、このようなメールは無視した方がよいです。
- そのジャーナルで発表されている論文の質はどうですか。いくつか論文をチェックして質を判断するのが賢明でしょう。過去に論文を掲載した著者と連絡を取り、どうだったか尋ねるのもよいでしょう。
- そのジャーナルでは、査読プロセスをはっきりと述べていますか。論文が受諾されたにもかかわらず、査読者のコメントが全く送られてこないと訴えている著者も過去にいました。そういう場合には、論文がまったく査読を受けていないことが多く、ジャーナルの信頼性は下がります。
- そのジャーナルは索引に載っていますか、または主要な出版社協会の会員ですか。信頼できるジャーナルはたいてい、Directory of Open Access Journals や Open Access Scholarly Publishers Association のようなデータベースに名前が載っています。
オープンアクセスのジャーナルで発表することにある程度利点があるのは確かで、重要な利点は、より迅速に発表できることと、手軽に研究を読んでもらえることです。同時に、貴重な研究を投稿する前にジャーナルの信頼性をチェックするのは非常に大切なことです。
読者のみなさん、またはお知り合いの方に、そうしたジャーナルと出会った後で、信頼できない、あるいは偽物だとわかった、ということはありましたか? もしありましたら、下のコメント欄からその体験をお知らせください!
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