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エルゼビア社ジャーナルのシステム、安全への侵害
今日の新聞数社に、エルゼビアの査読管理システム(EES)に関するショッキングなニュースが掲載されていました。有名なブログRetraction Watchの記事によると、このシステムがハッキングされ査読が偽造されていたとのことです。査読プロセスに関する安全への侵害とそれによる情報漏えいにより、中国、インド、イラン、トルコからエルゼビアに投稿された11の論文が撤回されることになりました。
エルゼビア社Global Corporate Relations部門の副部長 のトム・レラー(Tom Reller)氏 によると、10月下旬、Optics & Laser Technology (JOLT) の編集者の一人が、査読者にまだ依頼していないのに、担当した投稿論文2本の査読結果を受け取ったことに気づいたことが発端でした。調査をしたエルゼビアのチームによれば、何者かがこの編集者のログイン情報を読み出し、使用して、いくつかの論文に対し偽の査読報告を書いたということです。論文の著者は違反には関わっておらず、「罪なき犠牲者」だったようです。そのため、論文を再投稿してもらうことになり、一か月以内に徹底的な査読を行うことになっています。
査読レポートはよくできていて、論文を肯定的に評価するものでしたので、ハッカーの特定と動機については明らかではありませんが、エルゼビア社は偽のアカウントは削除可能だったと言っています。さらに、トム・レラーは、再発を防ぐための措置について詳しく述べています。
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