図・表・テキストの使い分け
論文執筆で大変な作業の1つに、研究結果をどのフォーマットで表現するかを決めることがあります。データに最適なフォーマットが表なのか、図なのか、あるいはテキストなのかを、どのように決めたらよいのでしょうか?このインフォグラフィックでは、論文執筆におけるデータの表し方に関するヒントや注意点を紹介します。これを参考にすれば、十分な情報に基づいて判断を下すことができるようになるでしょう。
※こちらの図はPDF版のダウンロードが可能です。プリントするなどして参考資料としてお気軽にご利用ください。
データを示すときの、図・表・テキストの使い分け
論文でデータを提示する際の、図・表・テキストの使い分け方を学びましょう。
| 表を使うとき | 図を使うとき | テキストを使うとき |
どのようなデータを示す必要があるか? | 正確な数値や各種詳細データを小スペースでたくさん示す場合 | データセットまたはデータセット間の傾向やパターン、関係性を示す場合 | 広範囲もしくは複雑なデータがなく、文章で情報を十分に伝えられる場合 |
読者にどの部分に注目してもらいたいか? | データセットの傾向やパターンではなく、特定の数値/データに注目してもらいたい場合 | 具体的な数値ではなく、データセットの一般的なパターンに注目してもらいたい場合(グラフやデータプロットで示す) | 図表を用いなくても核となる情報が読者に伝わると判断した場合 |
データを示す目的は何か? | 複数の特性や変数を共有する関連項目または項目間の数値や特性を比較・対比する場合 | 研究結果をまとめる場合(模式図、イメージ、画像、地図などで示す) | 大きなデータセットを示す必要がない場合(表を作っても2列以下にしかならない場合など) |
データを通して何を提示したいか? | 特定の特性の有無や、特定の変数の影響を示す場合 | 一連の事象、手順、地理情報、物理特性を視覚的に示す場合(模式図、イメージ、画像、地図などで示す) | 研究の補足データ、または主たる研究結果とは無関係のデータを示す場合 |
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