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質問: 査読プロセスの各段階で時間がかかっているおり、問合せを繰り返している雑誌に、こちらの苛立ち(いい加減にしてほしいこと)を伝えていいものでしょうか?
ジャーナル編集者に確認やリマインドのメールを入れなければならないことがあるのは確かです。多忙な編集者は、査読者に進捗状況を確認することを忘れてしまうこともあるからです。卒業前に論文を出版する必要があるのであれば、ときどきリマインドのメールを送ってみてもよいと思います。
残念ながら、ジャーナルの査読プロセスは一般的に遅々としています。とくに著名な学際ジャーナルは受けつける投稿論文数が非常に多いため、査読プロセスが遅くなりがちです。しかし、あなたの場合、ジャーナルから一応返信があり、連絡するたびに対応してくれています。これは、ジャーナル側があなたの問題を理解し、プロセスを速める努力をしてくれていることです。あなたが急いでいることはよく分かります。ただ、ジャーナル編集者と査読者もまた多忙で、ほかの膨大な投稿にも対応しなければならず、それらの著者たちからも、プロセスを速めるよう急かされています。そうした状況があることを忘れてはなりません。ですから、リマインドのメールは出し続けるべきですが、いら立ちを爆発させないよう注意しましょう。ジャーナルとのやりとりでもっとも重要なのは、丁寧さです。メールでは常に丁寧に、礼儀正しい態度を示すことを心がけましょう。いら立ちをぶつけるよりもむしろ、事態の緊急性を示すとよいでしょう。卒業前に論文を出版する必要があることを伝えて、論文がいつまでに必要かを伝えてみましょう。そして、心配していることを伝えた上で、できるだけ審査のプロセスを速めてもらえるよう頼んでみましょう。怒りやりいら立ちを伝えるよりも、丁寧に頼んだ方がはるかに効果的だと思います。
こちらのコース「査読コメントに対応する(上級コース)」も役に立つと思いますので、参考にしてみてください。
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