査読者のベストプラクティス(ミニハンドブック付き)
科学研究の妥当性を検証する査読は、学術出版に欠かせないプロセスです。適切な査読は、厳格に行われた質の高い研究のみが公開されることにつながります。そして著者に、学術出版における基準を満たすよう促す効果があります。
査読者は、専門分野、ジャーナル編集者、著者に対する責任を負っていると言えます。したがって査読者は、自らの査読が、学術的に厳密・合理的・客観的・明確・倫理的・建設的・中立的・丁寧・正確であることを確認する必要があります。優れた査読は、編集者が原稿について公正な決定を滞りなく下すのに役立つとともに、著者が原稿を改善する助けとなるものです。
優れた査読は、査読者自身にとってもメリットがあります。質が高く有益な査読レポートを期限通りに提出すれば、編集者は、その査読者にまた依頼したくなるでしょう。このような信頼が得られれば、とくにキャリアの浅い研究者にとって、分野の専門家としての地位を確立するのに役立ちます。
したがって、査読とは実に重要なタスクなのです。
一方、査読コメントがあまりにも辛辣で、なおかつあまり参考にならない場合、著者に意欲を失わせる結果となってしまうかもしれません。また、不明瞭で曖昧なコメントは、対処すべき内容と方法が十分に伝わらず、著者を混乱させる可能性があります。
このハンドブックでは、査読における次のようなベストプラクティスについて解説しています:
- 評価のための時間を確保できることを確認してから査読を引き受ける
- 批評の内容が十分に伝わるように、具体的で合理的なコメントを書く
- 実際のコメントの着眼点や表現について
若手研究者をはじめとする多くの研究者は、査読に関する適切なトレーニングを受けていません。 このハンドブックでは、効果的な査読を行う方法を理解するためのヒントを紹介しています。ぜひダウンロードしてご活用ください。
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