研究の新規性やその影響力の高さに自信を持っていても、倫理的ガイドラインの見落としやAI利用による確認漏れにより、論文が撤回される場合があります。そのためAIが学術研究に組み込まれる時代において、研究の倫理性を確保することはデータよりも重要です。
今月のウェビナーでは、トップ研究者がこうした課題にどのように向き合っているかについて実例をご紹介します。研究の倫理性が試されたケース、撤回が決定されたケース、そして実施された解決策について掘り下げます。
また、需要が高まりつつあるグラフィカルアブストラクトに関するウェビナーではスピーカーの千代 浩之氏がグラフィカルアブストラクトの重要性についてお伝えし、Anoop Kumarがライブデモでローデータをグラフィカルアブストラクトに変換するステップを詳しく紹介します。
ウェビナーが英語で行われる場合、キャプションをオンにすることで日本語の字幕もご利用いただけますので、ぜひお気軽にご参加ください。
ウェビナー1
ローデータから効果的なグラフィカルアブストラクトを作成する方法
日付: 2024年11月26日(火)
時間: 19:00~
料金: 無料
言語: 日本語と英語 (日本語字幕をご利用いただけます)
このセッションでは、専門家が生データをプロフェッショナルなグラフィカルアブストラクトに変換するプロセスをライブデモで紹介します。複雑な研究を簡潔にまとめ、研究の可視性と影響力を向上させる方法を学べます。また、専門家目線での洞察、実用的なヒントを通じて、効果的に要点を伝えるグラフィカルアブストラクトの作り方を学べます。
<講演者について>
千代 浩之(ちしろ ひろゆき)氏
学術トレーナー
東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータサイエンス専攻特任講師、慶応大学大学院情報理工学系研究科情報理工学系客員講師などを歴任するなど、高い学歴を誇る。慶応義塾大学理工学部卒業。彼の研究分野はリアルタイムシステム、オペレーティングシステム、ミドルウェアが含まれており、権威あるジャーナルや会議でいくつかの論文を発表している。慶応義塾大学で準固定優先度スケジューリングを専攻し工学博士号を取得。
Anoop Kumar
エディテージ、科学グラフィックデザイナー
生命科学研究者およびビジュアルアーティストとして7年以上の経験を持つ。科学イラストレーションや3Dレンダリング、モーショングラフィックスなど、幅広いプロジェクトを手掛ける。EichhoTechの創設者兼CEOとして、持続可能な家庭装飾品やギフトの分野に革新をもたらした受賞歴のある起業家。水草を利用した独自のアートフォームを開発し、ホテイアオイの茎を用いることで科学とアートを新たな次元で融合させた。科学コミュニケーターとしても活躍し、科学を一般の人々により身近に伝えることに関心を持っている。
ウェビナー2
研究の倫理性を考える:学術出版における実際の事例
日付: 2024年11月27日(水)
時間: 22:00~
料金: 無料
言語: 英語
<ウェビナー詳細>
このセッションでは、学術出版でAIを使用する際に研究の倫理性を維持する重要性について取り上げます。実際のケーススタディ、倫理的な課題、撤回事例、およびその原因について学びます。業界で豊富な経験を持つ講師が、出版社がこれらの問題にどのように対処してきたかについての体験談を共有し、また出版社が使用するガイドラインやベストプラクティスも理解できます。この体験的なセッションを通じて、研究におけるAIの利用において倫理的実践の重要性について深く理解することを目指します。
<講演者について>
Christopher Leonard
カクタス・コミュニケーションズ、戦略・イノベーションディレクター
20 年にわたり、様々な国でジャーナルの編集、技術、製品に携わってきた。これまでの役職には、Emerald Publishing の製品責任者、Qatar Foundation の編集ディレクター、BioMed Central のアソシエイト パブリッシャー、Elsevier の出版編集者などがあり、学術出版業界について幅広い知識を持っている。弊社では研究者視点で学術業界を再設計するという情熱を追求している。また優れた作家でもあり、熱心な Twitter マニアでもあり、デザイン、フォント、アクセシビリティの大ファンでもあるクリストファーは、英国のリーズ大学で色彩化学の博士号を取得している。
エディテージのウェビナーが良い学びの機会となり、論文執筆のお役に立てれば幸いです。
皆さまにウェビナーでお会いできることを楽しみにしています!