引用は、研究を効果的にサポートするために使用できます。あなたの研究を支えるスタッフだと考えてみましょう。あなたのアイディアを裏付けるだけでなく、下調べをしたことを示すこともできます。また、他の専門家の研究成果で裏付けを取ることで、あなたの主張をより強固なものにします。
学生にとって質の良い睡眠をとることがいかに重要かについて、友人と話し合っているところを想像してみてください。さりげなくこんな引用をすることができます。「最近の研究(A、2023)では、少なくとも8時間の睡眠をとることで、試験の成績が上がることがわかりました。ですから、学生にとって睡眠は重要なのです」
学校の制服について議論しているときに、誰かが制服は不快だと言ったら、あなたは冷静にこう答えることができます。「そうは思いますが、制服は実際に生徒の出席率を高めることを示唆する B の研究 (2023) があります。興味深いですよね?」
さらに、引用は以下のような場合にも役立ちます。
- 議論に新しいアイディアを導入する
精神的な健康に対する運動の利点について話すとき、こんなふうに言うことができます。「XX(2021)によると、運動は身体的な健康を改善するだけでなく、精神的な健康にも良い影響を与えるとご存じですか? そのほかにも利点がありますよ。」
- さまざまな視点を比較する
気候変動の原因について議論するとき、こんなふうに言うことができます。「気候変動は自然要因によって引き起こされると言う人もいれば(YY、2020)、一方でZZ(2019)のように人間の活動が主な原因だと主張する人もいます。さまざまな視点がある複雑な問題です。」
- 反対意見への反論
テクノロジーと社会的相互作用に関する議論では、こんなふうに言うことができます。 「確かに、テクノロジーは私たちを孤立させるという意見もあります(AA, 2018)。しかし、BBの2022年の研究は、テクノロジーが人々の間に有意義なつながりを育むことができることを実際に示唆しています。ですから、悲観的なことばかりではないのです。」
では、引用を効果的に行なうための非常に簡単なコツを4つ紹介しましょう。
- 正確さ
本文中の引用と参考文献が完全で正確であることを確認します。出典の引用の仕方がわからない場合は、引用ガイドを参照しましょう。
- 出典の適切な選択
引用を使いすぎないようにしましょう。自分の主張や主張を裏付けるためにその情報を使用する場合にのみ、引用するようにしましょう。
- シームレスな統合
引用は文章にスムーズに組み込まれる必要があります。単に文末に付け加えるのは避けましょう。直接的な引用を多用するのではなく、出典の情報を言い換えたり要約したりしてください。
- 効果的な使い方
引用はその分野の専門家による裏付けとなり、あなたの主張を強化するのに役立ちます。自分の研究主張に基づいて他の情報源を引用する場合は、その研究が自分の研究主張をどのように裏付けているかを説明するようにしましょう。
上記のコツを実践することで、引用を効果的に使って研究をサポートし、より強力な主張を構築することができるはずです。
この記事はEditage Insights 英語版に掲載されていた記事の翻訳です。Editage Insights ではこの他にも学術研究と学術出版に関する膨大な無料リソースを提供していますのでこちらもぜひご覧ください。