専門家による詳細なコメントがついた論文完成度評価レポートが魅力~小野喬先生(東京大学医学部・眼科学教室)にインタビュー~

東京大学医学部眼科学教室に所属し、日本眼科手術学会のプログラム評価委員も務めるなど、多忙な中でも数多くの英語論文を執筆されている小野喬先生に、ご利用いただいているエディテージの「トップジャーナル英文校正」について、お話をうかがいました。小野先生がトップジャーナル英文校正を利用している理由とは? ぜひご覧ください。

小野喬先生プロフィール

小野喬先生

東京大学医学部附属病院眼科助教

東京大学医学部卒業。日本学術振興会特別研究員を経て、東京大学にて医学博士号を取得し、現在は東京大学医学部附属病院眼科助教。2022年からは日本眼科手術学会にてプログラム評価委員も務める。精力的に研究発表を行っており、所属している日本眼科学会、日本角膜学会、日本生化学会などにおいてもその功績を認められ、学術奨励賞や若手優秀賞など数々の賞を受賞している。直近では63rd International Conference on the Bioscience of LipidsにおいてBest Poster Awardsを受賞。

いつもエディテージをご利用いただき、ありがとうございます。多忙な中、多くの英語論文を発表されている小野先生ですが、年間どれくらいの英語論文を出されているのでしょうか?

小野)私は眼科学を専門としており、論文は年間平均で5~6本執筆しています。日本語の論文も一部ありますが、英語論文を主に書くようにしております。というのも、第一に、日本語の雑誌も国内の先生方には身近で紹介しやすく重要なのですが、海外ジャーナルの方が研究の認知度が上がりやすく、より多くの方の役に立つ可能性が高いからです。自分の小さな研究が地球の裏側で誰かの役に立つと考えられ、それは机に向かう大きな原動力になっています。さらに、英語論文で海外ジャーナルに掲載されると、思わぬ著名な先生(例えばアメリカ、イタリアなど海外の医師)からコレスポンディング宛てにメールや手紙が来ることもあり、国際的な交流が生まれ、最先端の知識を交換して高める貴重な機会になっています。

英語論文執筆の際に先生がエディテージを利用するようになったきっかけは何だったのでしょうか?

小野)エディテージを利用し始めて6年になりますが、きっかけは医師として導いてくれた先輩に勧められたことです。これまでに50以上の仕事についてエディテージに依頼していますが、そのほとんどが出版に至っています。

ありがとうございます。エディテージは英文校正に複数のサービスを用意していますが、先生が「トップジャーナル英文校正サービス」を選ばれたのはなぜでしょうか?

小野)一番の理由は、トップジャーナル英文校正では論文完成度評価レポートが発行されることです。事前に査読を1度行ったような感覚で修正をして投稿に進めるので、スムーズに掲載されるようになりました。私はレポートを参考にして初回投稿前に2回ほど再校正することで、最終的な掲載までの期間を短縮できています。

論文完成度評価レポートに高い評価をいただいていますが、どのような点が役立っていますでしょうか?

小野)引用文献が少ない場合には専門家が「この文献を入れたらどうか」と具体的に教えてくれたり、古い文献ばかりを引用していると「新しい文献を入れてはどうか」とAssessment by paper sectionの項目で具体的にコメントしてくれたり、直接役に立つアドバイスを頂けるところが素晴らしいと思います。英語の校正だけでなく、その分野の専門家が指導的なコメントをくれるため、査読に近いようなプロセスになり、アクセプトに繋がりやすいと感じています。また、本文の方もレポートと同様、読者が理解しやすくなるように校正してくれるのもありがたく感じます。スタンダード英文校正では、文章の順番を入れ替えて意味を通りやすくしたり、文章をつなげるために段落ごと大きく修正したりすることはありせんが、トップジャーナル英文校正の場合はドラスティックに英語として読みやすい文章に校正してくれます。日本語であれば書けるものの自分自身では英語で表現しきれない構造に踏み込んだ校正がなされ、論文らしいScientificな文章にしてくれる点が良いと思います。

先生は英語論文を書く際、どのように書かれていますか? AIツールなども利用されているのでしょうか?

小野)可能な限り、アウトラインを考える段階から英語で書いていますが、英語ネイティブではないため、いわゆる日本語英語になってしまうことも少なくありません。また、医学研究における英語表現は特殊な使い方も多く、そのような複雑な部分についてエディテージの校正サービスで直してもらっています。

AIツールは非常に魅力的で今後利用する可能性もありますが、現在は利用していません。もちろんAIツールを取り入れれば作業効率が上がるとは思いますが、エディテージに校正を頼んだ方が、自分自身の頭で考えて書き進めていく勉強に繋がります。私自身が学習せずに効率よく論文を書くより、時間と労力を勉強にかけて研究する方が未熟な自分には自己研鑽だと思っていますし、ハルシネーションなどの信憑性の懸念もありますので、今のところ、AIツールの利用は避けています。

エディテージの校正サービスを信頼していただき、ありがとうございます。最後にトップジャーナル英文校正サービスがどんな方におすすめか、アドバイスがあれば教えてください。

小野)前述のとおり、トップジャーナル英文校正は、英語の校正はもちろんのこと、論文の内容が明らかにスマートになり、掲載されやすい論文にまとめられます。レポートのコメントを元に自分で改善できる箇所も多く、一度査読をした原稿と同等レベルの仕上がりになります。私も以前、トップジャーナル英文校正を利用していた先生から、論文完成度評価レポートを共有してもらったことがあり、文法的知識や論の進め方について大変勉強になりました。医師・研究者として忙しい生活の中で、短時間で自分の研究を社会に活かすため、トップジャーナル英文校正は利用する価値があると思います。

本日は貴重なご意見をありがとうございました。

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この記事を書いた人

エディテージはカクタス・コミュニケーションズが運営するサービスブランドです。学術論文校正・校閲、学術翻訳、論文投稿支援、テープ起こし・ナレーションといった全方位的な出版支援ソリューションを提供しています。

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