持続可能な未来のためのサイエンスコミュニケーション

Science communication for a sustainable future

研究者とサイエンスコミュニケーターが協力し、正確な情報をグローバルに発信するにはどうすればいいのでしょうか?

今日、環境と人間の活動の相互関係についての認識は、かつてないほど強調されています。人口増加、エネルギー消費の増加、廃棄物の発生、生息地の破壊、資源の不公平などの影響は明らかです。

2024年11月に開催されたCOP16(国連生物多様性条約第16回締約国会議)の閉会式で、生物多様性の保全において先住民族とそのコミュニティに代表権を与えることが、長時間の議論と討議の末に合意に達しました。しかし、この分野でなすべきことは多く、2つの未解決の問題が指摘されました。

1. 生物多様性保護計画を実現するための資金調達モデル
2. 生物多様性を保護するためのロードマップの進捗状況を測定するモニタリングメカニズム

研究者やサイエンスコミュニケーターは、これらの分野に関与することで、持続可能で健全な地球のために想定される変革を促進することができます。

持続可能性を、概念からすべての人の生活における行動計画へと移行するにはどうすればいいのでしょうか?

では実際、私たちは集合知によって生活の質を向上させるために協力できるのでしょうか? 研究室や研究の場で持続可能な目標を達成するために、研究者が実行可能なステップがいくつかあります。これには認識、自己啓発、影響評価、設計、計画などが含まれます。

地球上のすべての生命にとって明るい未来を確実にするために、研究者はどのような役割を果たすことができるのでしょうか?

「私がJane Goodallという霊長類学者について読んだのは、高等教育を修了し、すでに別のキャリアを選んでいた後のことでした。それまで彼女の名前を聞いたことはありましたが、著書を読んだことはありませんでした。初めて読んだ彼女の著書『In the Shadow of Man』は、私を喜びと賞賛で満たしてくれました。彼女がどのように研究を進め、学んだことを記録し、研究している世界との関係を描写し、思いやりと行動の必要性を強調したかを読むだけでも、美しく感動的な体験でした。」-Mriganka Awati

Women scientists who inspired us | Editage Insights より

以下のエディテージ・ブログの記事も、研究者として二酸化炭素排出量を削減する方法を知る上で役立ちますので、ぜひご覧ください。

持続可能な研究:カーボンフットプリントを削減する方法

サイエンスコミュニケーターとして持続可能な目標を取り入れるには、どのような方法がありますか?

世界保健機関(WHO)は、「One Health」の下、その取り組みの統合を行なっています。これは、人、動物、生態系の健康を一緒に考えるという統一的なアプローチに基づいています。

国連教育科学文化機関(UNESCO)は、知識の普及方法に持続可能性の目標を意図的に組み込む方法をいくつか提案しています。

  • ステークホルダーの間で共通のビジョンを構築する
  • 政策と実施戦略の整合
  • 地域の関係者に協力する
  • 説明責任と持続的な取り組みの文化を醸成する

また「生物圏保護区デー」など、生態系全体にかかわるグローバルな問題に対して地域的な解決策を提供することに人々が参加できるさまざまな取り組みも行っています。


この記事はEditage Insights 英語版に掲載されていた記事の翻訳です。Editage Insights ではこの他にも学術研究と学術出版に関する膨大な無料リソースを提供していますのでこちらもぜひご覧ください。

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この記事を書いた人

2002年に設立された、カクタス・コミュニケーションズの主力ブランドであるエディテージの目指すところは、世界中の研究者が言語的・地理的な障壁を乗り越え、国際的な学術雑誌から研究成果を発信し、研究者としての目標を達成するための支援です。20年以上にわたり、190か国以上の国から寄せられる研究者の変わり続けるニーズに対応し、研究成果を最大限広く伝えられるよう、あらゆるサポートを提供してきました。
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