エディテージ・グラントのその後を追う④-土肥 聡さん(豊洲レディークリニック 産婦人科 院長)

過去にエディテージ助成金に採択された皆さんが現在どのように活躍されているのか、エディテージ助成金の経験が現在にどのようにつながっているのかなど、お話をうかがいました。助成金採択を目指す若手研究者の皆さんへのアドバイスと併せてご覧ください。

土肥 聡さんプロフィール
Satoshi Dohi


2023年2月 – 現在   亀田総合病院 臨床遺伝科 顧問
2023年1月 – 現在   豊洲レディークリニック 産婦人科 院長
2022年12月 – 現在   昭和大学医学部 医学教育学講座 客員教授

2021年3月 – 2022年12月   昭和大学江東豊洲病院 産婦人科 講師
2020年4月 – 2021年2月   昭和大学横浜市北部病院 臨床遺伝・ゲノム医療センター 講師
2019年4月 – 2021年2月   昭和大学横浜市北部病院 産婦人科 講師
2014年9月 – 2019年3月   昭和大学横浜市北部病院 産婦人科 助教
2014年4月 – 2014年8月   昭和大学・医学部 産婦人科学講座 助教

2017年度エディテージ研究費第1回基礎研究グラント採択

エディテージ助成金に採択された研究内容

適切な妊婦蘇生法の確立

現在の主な仕事/研究

2023年1月6日に東京都江東区豊洲に「豊洲レディースクリニック」を開業し、院長として豊洲に在住、勤務する女性に寄り添えるように日々患者さんと向き合っております。 現在、基礎研究を行う時間は無くなってしまいましたが、今後は全ての女性のためになる臨床研究を立案したいと考えております。また、医学教育学講座の客員教授として、研究することの重要さを織り交ぜなから医学生に教育しております。

エディテージ助成金の経験が現在にどのようにつながっているか

助成金は、学会発表や論文投稿、採択された研究を発展させるために使用させていただきました。
その後、妊婦蘇生にスポットが当てられるようになり、日本蘇生協会のsystematic reviewにて妊婦蘇生の論文が取り上げられましたが、エディテージ助成金を得ることで学会発表や更なる研究に勤しめたことが一因と考えております。
今は開業医として勤務しておりますが、現在も不定期に査読依頼が来ています。

助成金採択を目指す若手研究者の皆さんへのアドバイス

論文は学位や昇格の手段ではなく、世界を変えるためのツールです。
私が妊婦蘇生に対して、側臥位で行う胸骨圧迫に最初に疑問を持ってから論文が出版されるまで実に10年が掛かりましたが、systematic reviewに自身の論文が掲載されることで、臨床現場も自身の環境も良い意味で変わりました。
目の前のことで手一杯で自身の研究やビジョンを鳥瞰できないと思いますが、皆さんが信頼を寄せるメンターに相談することや、ジャーナリング(journaling:頭に思い浮かんだことをありのままに『書く』ことで自分を知り、ストレスを軽減し、メンタルヘルスを高める方法)をするのがオススメです。
私にできることは微力ですが、satoshi.dohi1018@gmail.com に連絡してください。何かお力になれるかもしれません。皆さんの今後のご活躍を期待しております!

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この記事を書いた人

エディテージはカクタス・コミュニケーションズが運営するサービスブランドです。学術論文校正・校閲、学術翻訳、論文投稿支援、テープ起こし・ナレーションといった全方位的な出版支援ソリューションを提供しています。

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