貴重な研究論文に磨きをかけ、その分野の研究者に対してプロとしての姿勢を見せる簡単な方法はなんでしょうか? それは校正です! あなたがどんなに優れた書き手であっても、論文がどのような出版段階に達していても、校正を省略したり怠ったりするべきではありません。
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校正とは何でしょうか?
校正とは、文法、スペル、句読点、書式に誤りがないかを自分で、または他者に依頼してチェックするプロセスです。研究論文の校正では、引用や参考文献の一貫性、図表が本文と一致しているかどうかのチェックも含まれます。
より効率的に校正するには?
自分の研究論文を可能な限り最善かつ最速で校正したいのであれば、従うべきコツがいくつかあります。
1. 校正に十分な時間を確保する
8,000語の論文を1時間で校正しようとしていませんか? それはやめましょう。急いで読み進めると、「ileum(回腸)」のつもりが「ilium(腸骨)」になってしまうなど、間違いを見落とす可能性が高くなります。
2. テクノロジーを賢く使う
MS Wordに内蔵されているスペルチェッカーから、Paperpalのような高度なAIを搭載したツールまで、校正に役立つオンラインリソースはたくさんあります。そのようなリソースを選ぶ際には、学術的・科学的な文章向けにカスタマイズされていることを確認する必要があります。なぜなら、「shotty lymph nodes」を「shoddy lymph nodes」に、「malacia」を「malaria」に変えられては困るからです。変更を受け入れる前に、ツールによる出力や提案を必ず確認してください。
3. 音読したり、逆から読んだりする
声に出して読んだり、逆から読んだりすることで、一語一語に注意を払いながらゆっくりと読むことができます。これは遺伝子名やタンパク質名などの専門用語を校正するときには特に有効です。
4. 校正中はこまめに休憩を取る
長い論文の校正は疲れやすく、文章を読み飛ばしたり、誤りを見落としたりしがちです。校正中はこまめに休憩を取るようにしましょう。また、論文の各セクションの校正は別々に行うようにしてください。まず「結果」から始め、次に「序論」、「考察」、最後に「方法」の順で進めます。こうすることで、校正中に論文の流れに巻き込まれずに済みます。
5. 専門家による校正サービスを受ける
仕事とプライベートの両立に忙しい研究者にとって、専門家による校正サービスは非常に貴重です。大文字・小文字やハイフン表記など、その分野特有の慣習を校正者が理解していることを保証できるよう、特定の分野の専門知識と経験を持つサービスを選びましょう。例えば、実際には「anuresis」と書きたかったのに「enuresis」と書いたことや(その逆も)、「humeral」と「humoral」の使い分けがどのような場面で必要かを理解している必要があります。
たとえ論文がアクセプトされたとしても、校正を妥協したり避けたりするわけにはいきません。目標とするジャーナル論文は、おそらく最終校正(論文のタイプセット版)を送って校正を依頼してくるでしょう。そこで「Escherichia coli(大腸菌)」のスペルを書けなかったり、「perineal」と「peroneal」を間違えた人として知られたくはありませんよね。上記のヒントを参考に、研究論文で些細だけれども恥ずかしいミスをしないようにしましょう。
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この記事はEditage Insights 英語版に掲載されていた記事の翻訳です。Editage Insights ではこの他にも学術研究と学術出版に関する膨大な無料リソースを提供していますのでこちらもぜひご覧ください。