歴史学、政治学、人類学などの分野では、情報源の選択にしばしば直面します。それは、出来事、トピック、現象に関するオリジナルの生の証言なのか、そのような出来事を直接体験していない人々によって作成された解釈、分析、要約なのかです。前者は「一次資料」、後者は「二次資料」と呼ばれます。この記事では、これらのタイプの情報源について研究者が抱く最も一般的な疑問について説明します。
一次資料の一般的な例とは?
最も一般的に使用される一次資料には、日記や日誌、写真やビデオ、工芸品や物品、出来事の際に作成されたニュースメディア、自伝や回想録、土地記録、国勢調査記録、住民台帳、条約などの公文書があります。
一次資料は二次資料よりも優れていますか?
一次資料と二次資料のどちらが優れているということはありません。一次資料は直接的な証拠や直接の証言を提供してくれますが、偏見や時間的な影響を受ける可能性もあります。二次資料は、複数の一次資料を統合しているため、より詳細な背景や理解を提供することができます。そのため、通常は一次資料と二次資料を組み合わせて調査する必要があります。
研究論文に一次資料がまったくなくても大丈夫ですか?
歴史学、政治学、美術史などの分野では、一次資料がまったくないと、研究の信頼性や独創性が損なわれる可能性があります。しかし、文献レビュー、理論的分析、メタ分析を行うのであれば、二次資料の方が適切で十分な場合もあります。他の学者の主張を立証/反論したり、創作物について新しい解釈や批評を提供したりする場合は、やはり一次資料が重要です。
一次資料と二次資料で引用の仕方は違いますか?
通常、引用や参考文献リストの書式は、対象(書籍、ジャーナル記事、本の章、映画、絵画など)の性質によって異なります。目的のジャーナルやスタイルガイドの要件に従ってください。タイトルから、読者は通常、それが一次資料か二次資料かを見分けることができます。
分野によっては、追加の参考文献リストを提供するのが慣例となっていることもあります。これらは主に二次資料で構成されており、読者は記事やエッセイで簡単にしか取り上げなかったトピックについて理解を深めるために参照することができます。
この記事はEditage Insights 英語版に掲載されていた記事の翻訳です。Editage Insights ではこの他にも学術研究と学術出版に関する膨大な無料リソースを提供していますのでこちらもぜひご覧ください。