心理学を専門とし、英語論文を出されている筑波大学・人間系の外山美樹教授に、ご利用いただいているエディテージの「トップジャーナル英文校正」について、お話をうかがいました。心理学における英語論文の需要や、論文執筆の際のAIツールの利用についても語っていただいています。ぜひご覧ください。
外山美樹教授プロフィール
筑波大学教授
専門は教育心理。主な研究テーマは動機づけ、自己認知。筑波大学院卒業後、日本学術振興会特別研究員(PD)などを経て、2008年より筑波大学心理学系准教授、2022年からは教授となる。
論文執筆以外にも、「勉強する気はなぜ起こらないのか」(ちくまプリマー新書)を始めとして複数の書籍の出版の他、2023年からは日本教育心理学会にて常任理事を務める。
いつもエディテージをご利用いただき、ありがとうございます。先生がエディテージを利用するようになったきっかけは何だったのでしょうか?
外山)私は心理学が専門で、年間2~3本、共著の論文を合わせると年間5本程度の論文を書いています。以前は英文校正サービスを利用していなかったのですが、それだとインパクトファクターの高いジャーナルに論文が掲載されるのは難しいと感じ、いろいろと探したところ、エディテージが業界で1番利用されているというキャッチフレーズを目にして、そこから利用するようになりました。
ありがとうございます。エディテージは英文校正に複数のサービスを用意していますが、先生が「トップジャーナル英文校正サービス」を選ばれたのはなぜでしょうか?
外山)エディテージの3つの英文校正サービスから、最初はプレミアム英文校正を利用したのですが、試しにトップジャーナル英文校正を利用したところ、査読のように丁寧に見てくれて、「論文を掲載するにはこうした方が良い」という具体的なアドバイスをくれるので、ジャーナル掲載が目的の場合はトップジャーナル英文校正を利用するようにしています。特に「Scientific Review Report(論文完成度評価レポート)」は、実際に論文を投稿した際の査読コメントのようなフィードバックをしてくれるので、それが非常に助かっています。「このジャーナルを読んだほうがいい」など、他の引用文献を示してくれるところもいいですね。
なるほど。先生のニーズにはまさにトップジャーナル英文校正がぴったりだったというわけですね。プレミアム英文校正とトップジャーナル英文校正にはどのような違いを感じられましたか?
外山)校正のクオリティについて、プレミアム英文校正とトップジャーナル英文校正を比べると、トップジャーナル英文校正の方が校正の質が良く、値段に見合うサービスになっていると感じました。もちろんプレミアム英文校正も丁寧に校正してもらえますが、内容のコメント(論文完成度評価レポート)までは含まれないので、その点が大きいと思います。
あとは、トップジャーナル英文校正は、特典がいろいろと充実しているのもいいですね。やはり論文はリジェクトされることもあるので、再フォーマット調整や再校正のサポートは活用しています。また、学生でもベテラン研究者でも「リジェクトされても仕方ない」というスタンスで、受け入れてもらえるジャーナルが見つかるまでアプローチし続ける必要があるので。複数誌のサポートもありがたいですね。
トップジャーナル英文校正を十分にご活用いただき、ありがとうございます。ほかにも何かご意見やサービスへのご要望などはありますか?
外山)そうですね、事前査読によりデスクリジェクトを減らすことができる点もおすすめしたいです。私は、業績を残さなければいけないというよりは、研究者としてインパクトファクターの高い雑誌に掲載したいという気持ちが強くあります。事前審査は、インパクトファクターの高い雑誌によくあるエディターキックを受ける可能性を減らすことができるので、トップジャーナル英文校正はインパクトファクターの高いジャーナルを目指すのに見合ったサービスになっていると思います。
要望をいえば、共著者がいる場合や、最近のジャーナル投稿では事前登録(pre-registration)があり、投稿前査読で内容の変更を打診されても基本的には分析方法などを変えることができないため、事前査読サービスは自由にもっと早い段階でタイミングを選べると良いかもしれません。心理学では、ひとりで論文を書く人は少なく、共著者との共同研究が多いものですから。
貴重なご意見をありがとうございます。より良いサービスが提供できるよう、今後の参考にさせていただきます。心理学では共著者との共同研究が多いというお話でしたが、英語論文の需要についてはどうなのでしょうか?
外山)心理学内の最近の動向が変わってきていて、英語論文で投稿しやすい環境になってきています。心理学においても研究領域によっては、英語論文を持っていないと就職が難しかったり、実績にカウントしてもらえなかったりするので、若手は日本語ではなく英語で論文執筆に挑戦する人が増えています。私も、日本語の論文であれば学生の論文を校正することはできますが、英語論文だと難しいので、エディテージに依頼したりしています。今後ますます国際学会などで、英語で発表する機会なども増えてくるのではないでしょうか。
最近では英語論文の執筆に役立つさまざまなAIツールも登場していますが、先生は利用されていますか?
外山)執筆の際にわからない文章がある場合はChatGPTやGrammarlyなどのツールを使っていますが、全体の整合性を考えて校正をしてくれるのは、やはり専門家による英文校正だと思います。そのため、ツールを使って執筆し、書き終わった段階で英文校正を依頼するというスタイルです。AIツールの発展でエディテージも大変だと思いますが、人間にしかできないこともあると思います。ぜひがんばってください。
ありがとうございます。エディテージでも研究者のためのAI英文校正・翻訳ツール「Paperpal」を用意していますので、今後の英語論文執筆にぜひお役立ていただければと思います。本日はありがとうございました。