【コラム】「エディテージ研究費の運営でかいま見えた若手研究者の方々の人生模様。」代表・湯浅 誠(ゆあさ・まこと)

【コラム】「エディテージ研究費の運営でかいま見えた若手研究者の方々の人生模様。」代表・湯浅 誠(ゆあさ・まこと)

エディテージ研究費2016に採択された5名の皆様、おめでとうございます。エディテージ研究費は今年初めての試みでしたが、実は2012年にご縁があり、株式会社リバネスさんが開催する「リバネス研究費」で若手研究者の方のための「エディテージ賞」を設けさせていただき、1名の方に研究費を提供させていただいたことが過去にありました。当時はリバネスさんが運営をしてくださり、私達は書類選考と面接、採択者の決定をさせていただいて、当時100名以上の方に応募いただき、そのポテンシャルに驚いた事を鮮明に覚えています。

当時は1名の方のみしか採択できなかった経緯があり、採択件数を増やす為には自分達で運営して、企画参加費用を研究費に拡充する方が絶対良いと思い、企業から個人の研究者の方に資金を提供するためのノウハウを調べ、大学管理部門の方や実際に寄付をしている企業の方にお話を伺い、2016年10月に念願のエディテージ研究費の募集を開始することができました。

最初のチャレンジは研究費の存在をとにかく皆さんに知っていただくこと。お付き合いのある大学関係者の方にかたっぱしからメールでご案内し、私自身、全国の大学へ足を運びポスティングや告知活動を行いました。短い応募期間でしたが、おかげさまで12月末の締切には77名の若手研究者の方々にご応募いただきました。

第2のチャレンジは候補者選び。年末年始休暇を使い一人一人の申請書を読み込み、研究費の運営スタッフと密なる協議の上、最終選考に残った10名の方に面接させていただき、その内の2名の方に本賞を、3名の方に奨励賞を授与させていただきました。エディテージ研究費では研究テーマを問わず、研究者の方の人となり、研究にかける思いと研究費の必要性を評価します。面接を通じて、一人一人の若手研究者の方の人生が少しだけ見えた気がしました。また私達に対するアカデミアからの期待も大いにいただき、この活動は一過性のものではなく、継続的な活動にして少しでも業界に還元していこうと強く思いました。

エディテージ研究費は2017年から内容を大幅に拡大し、基礎研究グラント(年間4名・50万円)、海外出張グラント(年間4名・20万円)、英文校正グラント(1ヶ月に1名・5万円相当の英文校正無償化)の3本立てで、より多くの方に申請しやすく、利用しやすいものにいたしました。詳しくはエディテージ研究費の申請要項ページをご覧ください。

研究助成事業は私にとっても、これからも研究者の方々の縁の下の力持ちであり続けたい、そう改めて感じるきっかけになったと思います。

⇒エディテージ研究費への申請はこちらから

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この記事を書いた人

エディテージはカクタス・コミュニケーションズが運営するサービスブランドです。学術論文校正・校閲、学術翻訳、論文投稿支援、テープ起こし・ナレーションといった全方位的な出版支援ソリューションを提供しています。

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