英語は科学の共通言語であるため、多くのESL(英語を母国語としない)研究者は、母国語で論文を書き、それを英語に翻訳する必要があります。最近では、AIを活用した翻訳サービスも登場し、迅速・便利・安価に翻訳を行うことができるようになりました。しかし、言語やプレゼンテーションのチェックが厳しい国際ジャーナルをターゲットにする場合、この言語の壁を越えるのは難しいかもしれません。意図した意味が効果的に伝わり、言葉のニュアンスや文法的なルールが守られているかどうかを確認するためには、学術言語のプロによるバイリンガルレビューと英文校正のサポートが重要です。
このビデオでは、エディテージの経験豊富な神経科学エディターであるNiaが、翻訳に人工知能ツールやサービスを使用した後、バイリンガルレビューを利用して論文を出版できるように整える方法について説明します。
翻訳用AIツールを使用する際、まず確認すべきなのは、そのツールが本当に優れているのか、ということです。英文ジャーナルへの掲載を目指す著者や、時間的制約が厳しい著者にとっては非常に便利ですが、ほとんどのAIソフトウェアは、学術文献に適した完全で文法的に正しい文章を提供できるほど高度ではありません。
また、AIサービスを利用する著者の多くが経験するもう一つの課題は、文章の意図する意味を保持することの難しさですが、これは人工知能ツール使用後の対訳レビューで解決することができます。対訳レビューとは、翻訳者が翻訳した内容を原文と比較し、意図した意味が保持されているかどうかを確認するプロセスのことです。特に、技術的・専門的なコンテンツでは、AIサービスが扱うテキストとは異なる場合が多いため、この作業は重要です。
AIツールやサービスを活用することで、出版サイクルを短縮し、ライティングや翻訳などの作業を効率的に行うことができますが、人間のバイリンガルレビューアーや経験豊富な英文校正者のサポートにより、原稿に言語エラーがなく、出版へのゴールラインを確実に踏むことができます。