文法的な間違いは、たとえ研究が非常に画期的であったとしても、読みやすさや理解力に影響を与える可能性があります。また、一貫性のない文体や文法上のミスは、読者や編集者、査読者にも偏見を与え、論文の実際の科学的内容から注意をそらす可能性があります。したがって、ジャーナル投稿前に論文の文法的なミスを修正することは非常に重要です。英語を第二言語とし、英語の文法規則に慣れていない著者にとって、これはさらに困難なことです。そこで、エディテージのシニアエディターであるNiaが、研究論文によく見られる文法的なミスを紹介し、なぜそれを避けなければならないかを説明します。
複数形と主語・動詞の一致
英語は複雑な文法規則で構成されています。例えば、「data」、「software」、「information」、「equipment」などの名詞は、複数形でも同じで、英語の他のいくつかの名詞の単数形を複数化するために用いられる「-s」または「-es」のような共通の接尾辞は受け入れません。「datas」、「informations」、「equipments」などの用語は不適切であり、学術的な文章などでは使ってはいけません。
さらに、名詞の数は、文中の動詞のような隣接する文法要素にも影響します。この英文法のルールは、主語と動詞の一致として知られています。例えば、「There is many grammatical errors」という文は、「errors」という単語が複数形になっているため、正しくありません。正しい文は 「There are many grammatical errors」となります。
句読点
句読点、特にカンマの使用は、英語を母国語とする人にとっても混乱を招くことがあります。カンマは文の意味を全く変えてしまうので、誤解を招かないよう、正しく配置する必要があります。また、よく遭遇するミスに、独立した文章をつなぐためにカンマを使うというものがあります。この場合は、セミコロンを使うのが適切です。
不完全な文章
リザルトセクションでよく見られることですが、比較対象を記載し忘れて、文章が不完全なままになっていることがあります。例えば、「The control group had a higher depression score(対照群はうつ病のスコアが高かった)」という文章は、何よりも高かったのかを記述する必要があるため、不完全な文章となります。実験グループより高いのか? 全グループの合計点数なのか?
その他のよくある文法的な間違い
「male」「female」を名詞として使ってしまうことも、よく見られる文法的な間違いです。例えば、「236 females were included in the sample. 」は正しくありません。これは 「236 female participants were included in the sample.」とするべきでしょう。 最後に、「affect」と「effect」という用語はしばしば同じように使われますが、これは誤りです。
投稿前に原稿を徹底的に校正することで、言語、文法、スペルミスを避け、説得力のある、よくできた論文をジャーナル編集者に提示することができます。エディテージのようなプロの英文校正サービスのサポートを受けることで、原稿執筆中によく起こる文法的なミスを回避することもできます。