文法ミスのない研究論文の書き方
どの学術分野においても、キャリアを形成する上で、研究論文の重要性は計り知れません。研究を行うには、多くの時間、努力、資源が必要です。だからこそ、最終的なアウトプットの価値が高まるのです。研究者は、論文の出版というプレッシャーに常にさらされています。学術界では「出版するか消え去るか」が現実であり、研究者は、定期的に論文を発表するよう迫られています。論文原稿の文法ミスは、出版プロセスをむやみに遅延させかねない欠陥です。原稿の英文法をチェックするサービスを依頼すれば、時間と労力を節約でき、その分だけ実験や補助金申請の準備に費やせます。英文法チェックのエキスパートは、原稿を徹底的に見直して、投稿にふさわしいミスのない状態に仕上げます。
原稿に傷をつける、よくある文法ミスをご紹介します。これらは、著者が自分で注意できるものです。
1.冠詞の使い方
明快さと読みやすさのためには、冠詞を正確に使うことがきわめて重要です。 英語に不慣れな著者は、冠詞の使い方をよく間違えます。不定冠詞(‘a’と‘an’)と定冠詞(‘the’)の違いを理解することが肝心です。どの場合にどちらの冠詞を使うべきかを知っておく必要があるでしょう。定冠詞の“the”は、唯一無二の自明な人や物事(体の部位、国、時代など)について述べるときに使います (例: The President of the United States of America/米国の大統領、The 1980s/1980年代、The heart was harvested from the animal/その心臓はその動物から採取した)。“The”は、最上級や序数を表す形容詞の前に置かれることもあります(例 “the fastest/もっとも速い”、“the highest/もっとも高い”、 “the first of its kind/これまでになかった、“the third replicate/3つ目の複製 ”)。 不定冠詞の“a/an”は、固有のものではない、数あるうちの1つである人や物事について述べるときに使います(例 A student of medicine/薬学部の学生、An apple from New Zealand/ニュージランド産のリンゴ)。
2.“which/who”と“that”の使い方
ある名詞を説明するのに欠かせない情報の前には“that”を置きます。その名詞の説明に必ずしも必須ではない補足情報の前には“which/who”を置きます。この用法で“which/who”を使う場合、その前に必ずカンマを置きます。例えば”The patients that were admitted on Monday were administered the drug.”(月曜日に入院した患者たちに薬を投与した。)という文の場合、月曜日に入院した患者たちだけに薬を投与したことを意味しています。一方、“The patients, who were admitted on Monday, were administered the drug.”(その患者たちは、月曜日に入院した人たちなのだが、薬を投与された。)という文は、患者たちが薬を投与され、その人たちはたまたま月曜日に入院した人たちだったという意味になります。
3.単語のつづり
ターゲットジャーナルのガイドラインを必ず確認しましょう。ジャーナルによって、 アメリカ英語を推奨している場合とイギリス英語を推奨している場合があります。アメリカ英語とイギリス英語では、単語のつづり、フォーマット、慣例が異なっている場合が多くあります。MSワードなどの文書作成ソフトでは、どちらの英語を使うかを選択することができますが、ターゲットジャーナルのガイドライン全般を確実に守った原稿を用意するには、英語ネイティブのエディターに作業を依頼するのがベストです。
4.校正
誤字脱字や不自然な文章を避けるための最善の方法は、投稿する前に原稿を徹底的に校正することです。原稿をプリントアウトし、鉛筆を持って一文一文見直しましょう。文構造のミスは、1文ずつ頭から読んでいくことで、簡単に見つけられます。MSワードに搭載されたスペルチェック機能も単語の修正に便利ですが、原稿に多くの科学用語が含まれる場合は信頼できません。また、原稿全体を声に出して読むと、句読点の不適切な配置に気づくことができます。
5.句読点を正確に打つ
カンマ、ピリオド、コロン、セミコロン、引用符、カッコは、正確に使えるようにしておくことが大事です。文章に完璧に句読点を打つためには、英語を何年も勉強して練習する必要があります。句読点の打ち方に自信がないときは、経験豊かなエディターにいつでも相談しましょう。
研究者は、いつでも実験や科学的探究を優先させるべきです。英語のエキスパートになることに時間や労力を費やすよりも、専門分野のエディターを紹介してくれる、信頼できる英文校正サービスを見つけましょう。そうすれば、時間と労力を節約でき、ラボでの時間や家族との時間を増やすことができるでしょう。
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