比較や種間の違いを示すグラフィカルアブストラクトの制作方法

How to use graphical abstracts to show differences between species

実験では2~3種の異なる種を使うのが一般的です。それに加えて、分類学者は近縁種間の違いを指摘する必要があります。グラフィカルアブストラクトは、これらの違いを魅力的で目を引く方法で示すのに最適なツールです。科学的なイラストを使い、要約された情報と組み合わせることができます。

ただし、グラフィカルアブストラクトを使って比較を示す場合、注意しなければならないことがいくつかあります。この記事では、独自のビジュアルアブストラクトを作成するのに役立つ3つのヒントと実践例を紹介します。

1. ボックスや色を使ってコンテンツを分割する

コンテンツを整理することは重要です。そうすることで、読者はどの情報が適切な種のものであるかを理解しやすくなります。ボックスと色はそのための素晴らしいツールです。ただし、一致しない色を使用してグラフィック アブストラクトを汚さないように注意してください。同じ色を選択し、異なるグラデーションや不透明度を使用することができます。以下の例をご覧ください。

黄色とオレンジの色の組み合わせを使っているのは、これらの色がネコ化の動物のイラストと調和しているからです。

以下の例では、異なる種は示していませんが、ウイルスの内側と外側を比較しています。

2. それぞれの種の同じ側面を比較する

異なる3種類のフクロウを示すグラフィカルアブストラクトを作成しました。内容は、大きさ、生息地、羽毛、目の色を比較したものです。目の色などの情報を1つの種についてだけ引用すると混乱する可能性があります。それでは比較になりません。

3. グラフィカルアブストラクトのすべての要素を組み合わせる

使用する要素のサイズ、ビュー、位置を組み合わせる必要があります。他とマッチしないイラストを選んではいけません。イラスト、色、文字の大きさ、タイポグラフィでパターンを作る必要があります。

3種の蝶を比較したグラフィカルアブストラクトの例をご覧ください。最初のものは、最初の例では、異なる視点からイラストを使用しています。

次に、正面から見た3種の蝶を示す例を見てみましょう。

正しいイラストを選択するという考え方をよりわかりやすく説明するために、ビデオチュートリアルを作成しました。

このビデオや他のチュートリアルビデオはMind the GraphのYouTubeチャンネルで見ることができます。

正確で魅力的な科学イラストをGoogleで見つけるのは簡単ではありません。そのため、Mind the Graphはユーザーのために何千もの科学イラストを提供しています。これらのテンプレートはすべてMind the Graphで作られており、利用することができます。さらに、必要なイラストが見つからない場合は、リクエストすることもできます。皆さんも今日からサイエンスコミュニケーションの改善を始めてみませんか?


この記事はMind the Graph Scientific Blogに掲載されていた記事の翻訳です。Mind the Graph Scientific Blog ではこの他にも、科学を分かりやすく伝える方法を学ぶことを目的とした記事を数多く提供していますので、こちらもぜひご覧ください。

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この記事を書いた人

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